WWW(World Wide Web)、いわゆるウェブはもともとは研究の情報やドキュメントを研究者仲間で共有するために考案されました。URLによく使われる「www」もこれに由来しています。ハイパーリンクをクリックすることで文書間を行ったり来たりできる仕組みを世界中に広がる情報のクモの巣になぞらえて、名付けられました。
World Wide Web以外にも、情報鉱山や情報の宝庫という意味の「The Information Mine」なども名称候補にあがったそうです。しかし、これは略称が考案者の名前「TIM」になってしまうため、自分本位すぎるとしてティム自身が却下しています。
システム名こそTIMにはなりませんでしたが、ティムはウェブの父としてその名を歴史に刻みました。2012年ロンドンオリンピック開会式においても、パフォーマンスのトリとして華々しく登場しています。
ティムは2021年にWorld Wide Webのオリジナルソースコードなどを、デジタル作品の所有権を証明するNFT(非代替性トークン)としてオークションに出品。落札価格はおよそ540万ドル(約6億円)でした。収益はティムとその妻が支援する取り組みに寄付されるそうです。このオークションは、高額な落札額とともに、NFTに含まれるアニメーションに一部エラーがあったことでも話題となりました。
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