ビジネス

2022.08.05

「悪いニュースが続くネットフリックス株」を買うべき理由

Photo Illustration by Avishek Das/SOPA Images/LightRocket via Getty Images

かつてはテクノロジー界の寵児だったネットフリックスだが、最近は悪いニュースが続いている。

ネットフリックスは、(ディズニープラスやアマゾンプライムなど)豊富な資金をもつ多くの競合他社が市場に参入してきた結果、上半期に300万人の加入者を失った。同社は、第3四半期には再び有料視聴者を獲得し始めるとしているが、今回の同社の予測はウォール街の期待を下回るものだった。2022年のエミー賞ノミネート数は、ライバルのHBOより少なかった。従業員の大量解雇も行った。

現在の同社株価は2021年末から60%以上下落しているが、それも不思議ではない。投資家を失望させることは、ネットフリックスにとって初めての経験だ。ネットフリックスの株価は、2021年末のピーク時までの10年間で21倍に跳ね上がっていた。

ネットフリックスはかつて、フェイスブック(現在はメタ)、アマゾン、アップル、アルファベット傘下のグーグルとともに、FAANGと呼ばれるグループの一員だった。これらは、世界で最も著名なハイテク企業であり、時価総額もパワーもはるかに大きい。今は、ネットフリックスを彼らと一緒にする人はいないだろう。

ネットフリックスのファンたちは、クリエイティブな側面の魅力を語り、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』第4シーズンを筆頭に、『グレイマン』や『ブリジャートン家』といったヒット作のラインアップは依然として見応えがあるとして、同サービスを推している。さらに経営陣は、経営改善のための措置を講じている。具体的には、より低価格な広告付きサービスの開始、パスワード共有の取り締まり、より少数(そして良質の、と同社は言う)の番組制作を計画するなどだ。

投資家にとって、ネットフリックスという銘柄の魅力は、値ごろ感(8月3日時点の株価収益率は20.16であり、上昇が期待できる割安株に見える)、それなりの価値(時価総額:1000億ドル超)、利益を上げ続けていること、2億2100万人の加入者数を誇っていることなどが挙げられるだろう。
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翻訳=ガリレオ

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