せりか:最後に、ワープスペースがサイバーセキュリティの面で、社会に貢献できると考えていらっしゃることを教えてください!
東さん:やはり通信事業者として、いかにデータを安心・安全に運べるかを追求していくことが社会貢献に繋がると思います。
せりかさんの宇宙飛行士としてのお仕事と近い例を挙げると、通信がセキュアでなければ、地上とISS間の通信が妨害されたり、改竄されたりする恐れもあります。せりかさんが苦労に苦労を重ねて得られた大切な実験データがもしも破壊されたら、どれほど苦痛でしょう……
(c)小山宙哉/講談社
(c)小山宙哉/講談社
せりか:私たち宇宙飛行士がISSで行う実験のデータが無事に地上に届くのは、十分なセキュリティ対策があってこそだということですね!
東さん:はい。こういった大切なデータを守ることこそが、通信サービスを提供する僕たちワープスペースの使命だと思っています!
せりか宇宙飛行士との対談企画第九弾は、ワープスペースのCOOを務める東とせりか宇宙飛行士がサイバーセキュリティをテーマに議論しました。
サイバーセキュリティに関しては、Chief Cybersecurity Counselの名和利男さんが最新の動向を解説したインタビュー記事「10年以内に犯罪発生のピーク到来か?第一人者・名和利男さんに聞く、宇宙産業におけるサイバー攻撃のリスクと対策」も併せてご覧ください。
次回のゲストは、衛星光通信端末の製造・開発を手掛けるドイツのベンチャー企業Mynaricのティナ・ガトーレさんです。光通信が普及すると社会はどう変わるのでしょうか。ティナさんとせりか宇宙飛行士の議論をお楽しみに。