重要なのは、ダキンが幸せと人生の意義を明確に区別していることだ。両者は混同しやすい概念だ。
「幸せとは、前向きな感情(喜び、楽しみ等)があり、否定的感情(ストレス、悲しみ等)がほとんどない体験のことです」と彼は説明する。
これは2つの理由により、人生の意義と同じではありません。とダキンは言う。
・第一に、生きがいを求めることは、人を外向きに、他人を心配する方向へ動かすのに対し、幸せはより自己中心的である。
・第二に、多くの研究が、幸せを強く追い求めすぎることは、皮肉にも幸せを失うことにつながることを示している。しかし、人生の意義を追い求めることは、より希望に満ちている。なぜなら人々を世界や他人の生活を改善する行動へと導くからだ。
人生の意義を見つけることや作り出すことに苦労している人のために、ダキンは次のように助言する。
「人生の意義を見つけるための鍵は、皮肉なことに、自分自身のために費やす時間とエネルギーを減らし、社会性のある行動を通じて他人の人生に積極的に貢献する時間を増やすことです」と彼は締めくくった。「困難で個人の犠牲を伴う行動こそが、最も意義があり実行に移す価値のある行為なのかもしれません」