なぜ地球は速くなっているのか?
地球の自転速度が変化する理由はわかっていないが、それにまつわる理論は数多い。
・氷河が溶けることによる極地の質量の減少
・地球内部のコアの動き
・地震活動
・「チャンドラー・ウォブル」(地球の自転軸の微小な振動)
地球の自転速度がなぜ重要なのか?
地球の自転が速まることによる影響は確実に存在する。なぜなら原子時計(GPS衛星で使用されている)は、自転の変化を計算に入れていないからだ。
もし地球が速く回ると、同じ位置に少し早く到達する。0.5マイクロ秒は赤道上の26cmに相当する。つまり、GPS衛星(すでにアインシュタインの一般相対性理論による空間と時間の歪みの効果のために修正が必要)は、遠からず用をなさなくなる。
スマートフォンやコンピューター、通信システムなど、ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバーと同期している機器にも複雑な影響が及ぶ可能性がある。NTPは1970年1月1日、00:00:00 UTC以来の秒数で定義されている。
この問題を解決するために、世界中のタイムキーパーたちは、マイナス方向のうるう秒の補正、すなわち秒を取り除かなくてはならなくなるかもしれない。ただし、地球がすでに今後起こりうる最大の速度で回転しているとすれば、減速は不可避である。
それは時間がたってみるまでわからない。