バイナンスUSは、SECの新たな動きに対応する最初の米国の大手取引所となったが、バイナンスの本体は、SECが未登録証券に分類したAMPや別のトークンのPowerledger(POWR)の取り扱いを現在も続けている。
バイナンスUSは1日のブログの投稿で、「このトークンの分類がより明確になるまでの間、トレーディングを再開しない」と述べた。
SECは先月、バイナンスの競合のコインベースの元従業員らが関与したインサイダー取引事件で、9つの暗号通貨を未登録証券に分類していた。SECは、AMPとPOWRのほかにRLY、DDX、XYO、RGT、LCX、DFX、KROMの7つのトークンを未登録証券に分類した。AMPは、バイナンスUSが提供していたこのリスト内の唯一のトークンだった。
フォーブスは先週、SECの動きが、他の米国の取引所にも影響を与える見通しだと報じたが、POWRを上場しているサンフランシスコの取引所のクラーケン(Kraken)は、まだ対応を行っていない。
クラーケンは、フォーブスに宛てた声明で、「当社は、未登録証券を上場しておらず、トレーディングを提供するすべてのデジタル資産に対し、包括的なコンプライアンスプロセスを含む徹底したリスクとセキュリティの評価を実施している」と述べた。
米商品先物取引委員会(CFTC)のキャロライン・ファム委員は、先月のSECの判断が「透明性を欠いている」と批判していた。コインベースの最高法務責任者のポール・グレワルはブログの投稿で、「我々はファム委員と同じ意見で、SECの決定に100%同意しない。当社は、プラットフォーム上に未登録証券を掲載していない」と述べていた。