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2022.08.04 06:30

ライセンス商品が、コロナ禍でも売上好調だった理由

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ポケモン、スーパーヒーロー、ディズニープリンセス、企業のブランドやロゴ。こうしたライセンス商品の売れ行きは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのさなかでも衰えることがなかったことが、このほど発表された調査リポートで明らかになった。

ライセンシング・インターナショナル(Licensing International)が2022年7月26日に発表した「2021年のグローバル・ライセンシング年次調査リポート」によると、消費者が2021年にライセンス商品に費やした額は、世界全体で3155億ドルにのぼり、2019年と比べると7.75%増加した(この調査リポートは、2014年から毎年発表されてきたものだが、2020年はパンデミックの影響で、調査が実施されなかった。したがって、今回の比較は、2020年ではなく2019年との比較になっている)。

今回の調査リポートによると、ライセンス契約によるロイヤリティ収入は、2021年に10.6%増え、174億ドルとなった。また、卸売りライセンス料率(wholesale royalty rate)の加重平均は、2019年には8.31%だったが、2021年には8.47%に上昇した。

パンデミック中に販売されたライセンス商品の売れ行きをみると、過去2年間の消費者動向がさまざまに反映されている。好調だったのは、プロパティ(ブランド、商標、キャラクター、アートなどの知的財産)を使ったインテリア商品やホームエンターテインメント、ペット関連グッズだった。

調査リポートで明らかになったのが、パンデミック中には、世代を超越して人気の高いキャラクターやブランドがとりわけ好調だったことだ。消費者は、慣れ親しんだものを選ぶことで、不安を抑えようとしていた可能性がある。

ライセンシング・インターナショナルのプレジデント、モーラ・リーガン(Maura Regan)はインタビューのなかで、「世代を超えて愛され、信頼されている商品を消費者たちが選ぶようになっていたのは明らかだ」と語った。パンデミック中の消費者たちは、「心を落ち着かせてくれる、慣れ親しんだもの」に引きつけられていたという。

「そして、心を落ち着かせてくれるものと言えば、常に変わらず存在するブランドだ。そうしたブランドは、頼れるものがあるという体験、安心感、親しみを与えてくれる」とリーガンは指摘する。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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