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2022.08.04 09:00

「デスクレスワーカー」についてビジネスリーダーが知っておくべきこと

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オフィス勤務の再開が決まったのにもかかわらず、その方針に抗い続ける従業員がいる会社のビジネスリーダーは、そうした従業員が何を重視しているかを本当に理解しているのか考え直すべきだ。

従業員のスケジュール管理ツールを提供するスケジューロ(Skedulo)がまとめた『デスクレスワークの状況に関する報告書』では、「デスクレスワーカー」の希望や優先事項が明らかになった。

デスクレスとは、労働時間の少なくとも80%をデスクにつかず移動して働く形態のこと。一方でデスクワーカーは、少なくとも80%をデスク仕事に費やす従業員を指す。同社はアンケートサイト「サーベイモンキー」を通じ、4月29日〜5月5日の期間に、米国で働くデスクレスワーカー500人とデスクワーカー500人を対象に調査を実施。結果、以下が判明した。

・デスクレスワーカーの半数以上(51%)は、より高い自律性と柔軟性を求めて転職する意向がある。
・デスクレスワーカーの約半数(47%)は、たとえ給料が10%減ったとしても、よりフレキシブルなスケジュールや高い自律性、またはその両方を認めてくれる組織で働きたいと考えている。
・現在、必要なテクノロジーを利用できるデスクレスワーカーは、そうでない場合と比較して、現職に満足している割合が2倍だった。現状に満足しているデスクレスワーカーの50%以上は、現職にこれから5年間とどまる可能性が高いと回答した。

電子メールでインタビューに応じたスケジューロのマット・フェアハースト最高経営責任者(CEO)は、「部下が、仕事の効率を上げるためにより現代的・革新的なテクノロジーが必要だと言っているなら、そうしたテクノロジーを見つけて導入するべきだ」と指摘。「部下がより高い自律性を求めているなら、それを実現する方法を見つけること。それができない企業は、従業員を失うだけでなく、収益も打撃を受けるかもしれない」と警鐘を鳴らした。

「私からのアドバイスは、デスクレスワーカー、そして従業員全般の声をよく聞くこと。雇用はもはや買い手市場ではなく、主導権は従業員側にある。世界の労働人口の約80%を占めるデスクレスワーカーは、企業活動の中心的存在だ。デスクレスワーカーがいなければ、ビジネスは回らない。私たちの働き方は変化した。企業もそれに応じて進化する必要がある」

編集=遠藤宗生

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