ビジネス

2022.08.02 19:00

ナスダックに上場した日本人社長は、事業のタネをどう見つけたのか


中道:今回お声がけをするのに、僕が東田さんに興味持ったのが、一歩踏み出すことを恐れてないところだったんです。ここまでずっと、いろんな事情があったのかもしれないですが、楽しかったことも難しかったことも含めて、凄く楽しそうにお話されますよね。そこが今日本に足らない気がするんです。外から見てどう思われます?

東田:僕は相変わらず日本スゴイと思っている派です。ただ、捉え方もそうですし、今の日本を語る際に、「もっとできるはずなのに元気がない」とか「もっと海外に出なきゃいけないのに」とか、わざわざ自分達を否定するところから入っているように聞こえます。

全く昔と変わってないですが、昔の方が凄かったかもしれません。だからこそ海外にいると日本人だっていうだけで信用してくれたり、話を聞いてくれたりするのかなと思います。


(写真提供=NuZee)

中道:ここまで聞いていて、マーケターみたいな考え方をされているように思うのですが、やはりマーケティングは意識されてるんでしょうか?

東田:僕はそこは下手だと思います。それよりも、いつも追われてますね。動き出した後っていうのは、結局ずっと追われてるのかもしれません。水売ろうと思っても売れないとか、売れたと思ってもマージン取れないとか、場所を変えても差別化が難しいとか。自分では、「生き延びなきゃいけないから何やろう」という形で物事を発掘していると思います。

中道:すると、東田さんはどちらかとアイデアマンなんですか。

東田:どっちと言うとそうだと思います。あれやろう、これやろう、とすぐに言ってしまうから、スタッフは「昨日言ってたことと違うじゃん」思ってると思います。

中道:それは僕もよくあります……。はい、ということで今回のゲストはですね「NuZee.inc」社長兼・最高経営責任者の東田真輝さんをお迎えいたしました。次回もまた是非お付き合い頂いて、よろしくお願い致します。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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