テイラー・スウィフトが「環境犯罪人ランキング」1位の理由

テイラー・スウィフト(Getty Images)

近年は実業家としても注目のカイリー・ジェンナーは、車で1時間足らずの距離をプライベートジェットで移動することで知られ、環境保護団体から非難を浴びている。しかし、英国のサステナビリティマーケティング企業Yardが先日発表した、セレブの「環境犯罪人ランキング」ではテイラー・スウィフトがトップとなった。

Yardのデータによると、スウィフトの飛行機は2022年に170回以上のフライトを行ない、総CO2排出量は8293トンにも及んでいる。彼女は一般人の1000倍のCO2を排出しているのだという。

この結果に、多くの人が衝撃を受けた。環境にダメージを与えるのはカーダシアン一家のセレブ姉妹の一員としておなじみのジェンナーではなく、より庶民的なイメージのスウィフトなのだ。

スウィフトはすぐに嘲笑の対象となり、ツイッターでは、彼女の歌詞に飛行機が登場することを冗談めかして指摘する者もいた。スウィフトの代理人はローリング・ストーンの取材に対し、彼女のプライベートジェットが常に使用されているわけではないことを明らかにし、次のように述べた。

「テイラーのジェット機は、定期的に他の人に貸し出されている。データで指摘されたフライトのすべてを彼女のものとするのは、あからさまな間違いだ」

しかし、掲示板のレディットでは、一部のファンが失望を表明し、スウィフトのジェット機が他人に貸し出されたことが問題なのではなく、彼女のジェットがトラック一杯のCO2を吐き出すことが許されていることが問題だと指摘した。

一方で、スウィフトが環境保護に貢献しているとされる事例のリストを投稿したファンもいた。そのリストには、彼女が2機ある自家用ジェットのうちの1機を売却したことや、ペンギンを愛していることを強調する内容が含まれていた。しかし、インターネット上の誰もがそれを見て笑った後、そのスレッドは削除された。

もちろん、スウィフトだけが「気候変動の犯罪者」というわけではない。
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編集=上田裕資

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