出会いは半世紀前 ぐるなび取締役会長 滝久雄の「推しメシ」

銀座「大志満」 ごりの唐揚げ

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか? 彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を探るシリーズ。初回を飾るのは、NKB取締役会長、ぐるなび取締役会長・創業者の滝久雄さん。

東京工業大学 理工学部機械工学科卒業後、三菱金属鉱業や交通文化事業での勤務を経て、現職へ。交通広告を扱う広告代理店から生まれ、1996年からスタートした日本初のグルメ情報サイト「ぐるなび」の創業者として、圧倒的なビジネスモデルを構築する。

著書に、嫌いな仕事とどう向き合うかを説いた『やらなければいけないことは、やりたいことにしよう』や、『ぐるなび「No.1サイト」への道』『東京の多様性』等。長年にわたり、パブリックアートの普及や、食文化への振興等、文化や芸術に多大な貢献を果たしたとして、令和2年度の文化功労者に選ばれた。

ぐるなび取締役会長 滝久雄
左から2番目が滝会長(注:写真はイメージであり、銀座「大志満」ではありません)

日本初のグルメ情報サイトの創業者にして、新世代の若き才能を発掘する日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35」の発起人。コンペティションを発案した小山薫堂さんから「社会の為に上手にお金を使える資産家」と言わしめた滝会長の「推しメシ」とは、銀座「大志満」の、ごりの唐揚げだ。

「骨ごと丸々食べられて、骨の存在を全く感じさせないカラッとした食感が秀逸!」と、毎日でも食べたいとも思っているほど気に入っている。

ごりは、石川県でよく食べられる淡水魚で、佃煮や照り焼きにする事もあるが、加賀料理を提供する「大志満」では、川の中で跳ね回っているような美しいフォルムでカラッと揚げて提供される。

出会ったタイミングは、遥か遡って半世紀前のこと。

「ある会食の席でコースに出てきた一品が、ごりの唐揚げでした。50年前の出来事ですが、その美味しさに衝撃を受けた日の事は、今でも忘れられません」

以来、小魚が好きになり、会社近くの銀座にある蕎麦屋『泰明庵』では小鯵の唐揚げを食べることも。「2皿分を1人で平らげるほど、大好きです」

最後に、ユーモア溢れる滝会長からのメッセージをお伝えしよう。「ごりの唐揚げを出してくれたら、何でも言う事を聞きます! あなたのゴリ押しでも何でも聞くかも!?(笑)」

銀座「大志満」
住所:中央区銀座5-8-20 銀座コア9階
TEL:03-3574-8080

文=中村麻美

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