保護者のクイントン・バーンズは7月27日、自身の子どもや他の黒人の子供たちが、6月18日にテーマーパーク内で行われたパレードで、「キャラクターから無視された」と主張する訴訟を連邦裁判所で起こした。セサミストリートのキャラクターのエルモやアーニー、テリーモンスターなどに扮したパフォーマーたちは、黒人のゲストとは「関わろうとしない」が白人のゲストとは「喜んで関わろうとした」とバーンズは主張している。
今回の訴訟が起こされる前に、別の家族が投稿したテーマーパーク内の動画が注目を集めていた。7月16日に投稿されたその動画では、キャラクターのロジータが2人の黒人の女の子からハグを求められた際、「ノー」というジェスチャーでそれを拒絶する模様が収められ、メディアでも大きく報道された。家族はセサミプレイスの責任を追及していた(彼らはバーンズの訴訟には関与していない)。
セサミプレイスは、最初に拡散された動画に関して何度も謝罪し、バーンズの訴訟に関する声明の中でも「すべてのゲストにインクルーシブで公平な、楽しい体験を提供することを約束する」と述べている。
今回の訴訟で原告は、シーワールドとセサミプレイスに対し2500万ドルの損害賠償の支払いを求めている。原告はさらに、テーマパークが原告と「ブラック・アメリカ」に対して「無条件の謝罪」を行い、黒人の市民たちがテーマパークのサービスを享受する「連邦政府によって保護された権利」を持っていることを宣言するよう求めている。
また、セサミ・プレイスに対し、従業員に人種的感受性に関する適切なトレーニングを行ない、人種的偏見を持つ入社希望者を排除するための、より良い採用プロセスを導入するよう求めている。