価格差の残りを説明する理由の一つとして、米国の製薬会社の間で競争が限られていることが指摘されている。また、規制機構は安全に焦点を当てているものの、入手の容易さには注目していないことも一つの理由だ。
欧州諸国ではこうした価格の確認が行われていて、英国やフランス、ドイツなど収入が高い国での価格が比較的低い理由の説明となる。また、他の全ての先進国は処方箋の広告を厳しく制限している。これも製薬会社の支出項目の一つで、価格やブランドのついた医薬品の消費を増やす潜在性を持つものだ。
米国の医薬品価格の国際比較は次の通り。(かっこ内数字は、米国の処方箋価格が各国の処方箋価格を上回っている割合)
メキシコ(+70%)
カナダ(+118%)
ドイツ(+125%)
英国(+155%)
フランス(+158%)
韓国(+205%)
スロバキア(+241%)
トルコ(+679%)
2018年の価格の2019〜21年の分析
出典:ランド研究所