グーグルは、以前は州政府のオフィスがあったこの建物を、リノベーションを終えた後の2026年から使用する予定だと発表した。
イリノイ州のJ.Bプリツカー州知事(民主党)は、この取引を「州にとって大きな勝利」と呼び、シカゴが世界的に「偉大なテクノロジー拠点」の1つであることの証拠だと宣言した。
航空宇宙大手のボーイングは、5月に本社をシカゴからバージニア州アーリントンに移転する予定だと発表した。6月には建設大手のキャタピラーとヘッジファンドのシタデルがこの動きに加わり、キャタピラーはテキサス州アーヴィングに、シタデルはマイアミに本社を移転した。
シタデルの創業者でビリオネアのケン・グリフィンは、シカゴの犯罪率の上昇に不満を抱いていたという。
1985年にオープンした17階建てのビルのジェームズ・R・トンプソン・センターは、光沢のある円形の外壁と、ファンキーでカラフルな内装が特徴で、一部では「UFOが着陸したようだ」と形容されている。プリツカー州知事は2019年の就任以来、このビルの売却を働きかけていた。
グーグルの親会社アルファベットは、26日の決算発表で予想を下回る業績を発表したが、投資家は同社の長期的展望に強気の姿勢を崩さず、株価は27日に6.3%急騰した。