経済・社会

2022.07.29 07:30

グーグルが140億円でシカゴの大型ビル購入、2026年に利用開始

ジェームズ・R・トンプソン・センター(Armando L. Sanchez/Chicago Tribune/Tribune News Service via Getty Images)

ジェームズ・R・トンプソン・センター(Armando L. Sanchez/Chicago Tribune/Tribune News Service via Getty Images)

グーグルは7月27日、シカゴの中心部にある大型ビル「ジェームズ・R・トンプソン・センター」をイリノイ州政府から1億500万ドル(約142億円)で購入したと発表した。イリノイ州では3つの大手企業がシカゴから本社を移転させると発表しており、グーグルを誘致できたことはイリノイ州にとって大きな勝利と言える。

グーグルは、以前は州政府のオフィスがあったこの建物を、リノベーションを終えた後の2026年から使用する予定だと発表した。

イリノイ州のJ.Bプリツカー州知事(民主党)は、この取引を「州にとって大きな勝利」と呼び、シカゴが世界的に「偉大なテクノロジー拠点」の1つであることの証拠だと宣言した。

航空宇宙大手のボーイングは、5月に本社をシカゴからバージニア州アーリントンに移転する予定だと発表した。6月には建設大手のキャタピラーとヘッジファンドのシタデルがこの動きに加わり、キャタピラーはテキサス州アーヴィングに、シタデルはマイアミに本社を移転した。

シタデルの創業者でビリオネアのケン・グリフィンは、シカゴの犯罪率の上昇に不満を抱いていたという。

1985年にオープンした17階建てのビルのジェームズ・R・トンプソン・センターは、光沢のある円形の外壁と、ファンキーでカラフルな内装が特徴で、一部では「UFOが着陸したようだ」と形容されている。プリツカー州知事は2019年の就任以来、このビルの売却を働きかけていた。

グーグルの親会社アルファベットは、26日の決算発表で予想を下回る業績を発表したが、投資家は同社の長期的展望に強気の姿勢を崩さず、株価は27日に6.3%急騰した。

編集=上田裕資

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