鼓動が弱まり、脳や臓器で酸素不足に
死期が近づくと、ほとんどの場合、体の正常なシステムがよりゆっくりと動き始める。心臓の鼓動は少しゆっくり、あるいは少し弱くなり、その結果、血液はよりゆっくりと体内を移動するようになる。つまり、脳や他の臓器が受け取る酸素が必要量より少なくなり、うまく機能しなくなるのだ。Getty Images
脳が必要よりも少ない酸素しか受け取ることができないと、死に逝く人の考え方や状況への反応の仕方にも影響が出る。また、脳から分泌されるホルモンも影響を受け、他の臓器の機能にも影響を及ぼす。
死の数週間前には睡魔が襲う?
死期が近づくと、大半の人が疲れを感じるようになる。また、より頻繁に、より長く眠りたいと思うかもしれない。あまり話したくないという人もいるが、中にはもっと話したいという人もいる。胃や消化器系の機能が低下しているため、食事の量が減ったり、これまでとは違うものを食べたりすることもある。
死期が近づいている人は、体重が減り、皮膚が薄くなるかもしれない。身体は、皮膚細胞や他の臓器を、以前のように再生することが難しくなっているのである。