「ハロー効果」が医師や弁護士などの専門家選びに与える影響

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彼女は、壁にかけられている医師免許や医療資格を見落とすほど、オフィスの装飾など、無関係なものに影響される人が多いことにとても興味を持っている。彼女は、受付スタッフの親しみやすさや十分な駐車場があるかどうかで医療を受けるかどうかを決めるという非常に知的で教養のある人々と話したことがある

「これは、医師にとっても患者にとっても重要なことです」とガットリーブはいう。

医師にとっては、ターゲットとする患者たちから自らを遠ざけてしまう可能性のある原因を認識することが大切であり、患者にとっては、自分が求めている専門性に優先順位をつけ、その目的に最もふさわしいと思われる専門家に焦点を合わせることが重要となる。

「その紹介者は、自分の医療について知っていて信頼している人からのものなのでしょうか、それとも『NextDoor』のアプリで繋がった見知らぬ人からのものなのでしょうか?」とガットリーブは語る。

もちろん最も優秀な応募者を基準に判断するのがベストだが、死闘とで専門性を前提に採用しなければいけないそれは難しいという。一方、潜在的な顧客に対して自分を魅力的に見せることは、それ自体がビジネスとなる。

「誰かが私に医療の紹介をしてくれるときに、私が最初に尋ねるのはいつも『なぜ彼らを推薦するのですか?』ということです」とガットリーブはいう。「傷跡がほとんど目立たない」と「すぐに診てもらえた」では、大きな違いがあります。残念ながら、こうした偏見は医療関係者の中にも存在します」と語る。

ガットリーブは、多くの職業において、口コミから得られる大きな利点はあり、それは必ずしも悪いことではないと結論づけている。

「私たちはブランドを築き、ネットワークを作り、強い評判を作るように教えられてきました。しかし医療分野では、2度目のチャンスがないこともあります。また、過去に遡って別の離婚弁護士を雇いたいと願う人たちもたくさんいるのです」とガットリーブは語る。

翻訳=Akihito Mizukoshi

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