ビジネス

2022.07.27

NFT売買のメモリア、日本発のブロックチェーン「Astar Network」と提携

創業者でCEOの木崎智之(提供=メモリア)

NFTの売買プラットフォームを手掛けるメモリアが、7月27日、「Astar Network」運営の渡辺創太率いるStake Technologies(ステイクテクノロジーズ)と業務提携したと発表した。

メモリアはこれまで海外製のブロックチェーン「Polygon(ポリゴン)」を用いてNFTマーケットプレイスを運営してきた。今回の提携を機に日本発のブロックチェーンであるAstar Networkにも対応していくことで、メモリアのマーケットプレイスに参画する日本企業に、同チェーンの活用を広げていく狙い。

日本発のブロックチェーンを使う理由


ステイクテクノロジーズのCEOである渡辺は、今回の提携の目的を次のように語る。

「国内発のブロックチェーンとして、日本企業と一緒に日本のIPやコンテンツを盛り上げていきたいと考えています。Web3に取り組む個人や組織が増えたのは嬉しいのですが、大手企業などはまだ手探り状態のところが多いと思います。

メモリアは自社のマーケットプレイスで大手企業との提携実績があり、国内企業がWeb3に参入するための企画力やノウハウも持っています。Astar Networkを広めていくうえでのパートナーとなってもらいたいと考え、今回の提携に至りました」

メモリアはこれまでは海外ブロックチェーンを使っていたが、日本発のAstar Networkを導入する狙いとは何か。同社の創業者でありCEOの木崎智之はこう話す。

「Astar Networkさんは、『日本発のコンテンツを世界へ』というビジョンを掲げており、そのビジョンに共感しているのが大きな理由です。日本発のブロックチェーンということもあり、日本語でのサポートもできるため、日本企業にとって導入のハードルも低いと言えます。また、dAppStakingという、Astar独自の開発者向けベーシックインカムの仕組みがあり、持続可能なビジネスモデルを組みやすい点も魅力です」
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文=露原直人

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