米NFLが独自のストリーミング開始へ、主要スポーツ初の試み

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全米スポーツで1番の人気を誇るナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は7月25日、「NFL+」というサービス名の独自のサブスクリプションサービスの立ち上げを発表した。NFLは、従来のパートナーとの取り組みを尊重しつつストリーミング分野に参入し、ユーザーはモバイル端末で一部のゲームを視聴できる。

このサービスは、月額4.99ドルまたは年額39.99ドルから利用でき、加入者は携帯電話やタブレットで、ローカルとプライムタイムのレギュラーシーズンとプレーオフの試合のライブ中継にアクセスできる。また、すべての試合の音声をライブで聴取できる。

さらに、月額9.99ドルまたは年額79.99ドルの「NFL+プレミアム」も発表された。このコースでは、基本パッケージの機能に加え、全試合の録画を各デバイスで視聴することが可能だ。

これらのサービスは、アメリカの主要スポーツリーグで初めての試みだ。

NFL+は、モバイル端末限定のサービスであるため、既存の放送パートナーとの良好な関係を脅かすものにはならないと言える。NFLは昨年、アマゾン、CBS、ESPN、フォックス、NBCと、年間約100億ドル相当の10年契約を締結していた。

スポーツ・ビジネス・ジャーナルによると、昨年米国で最も視聴されたテレビ放送のうち6つがNFLの試合だった。NFLのコミッショナーのロジャー・グッデルは、今回の発表で、「メディア業界で最も価値のあるコンテンツ」がNFLだと述べた。

日曜日に放送されるNFLのサンデーチケット・パッケージの放映は現在DirecTVが行っているが、年内にこの契約は終了予定で、数十億ドル規模の入札にどこが勝つかが注目を集めている。アマゾンやアップル、グーグルがこのパッケージに関心を示しており、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は24日、アップルが年間25億ドル(約3400億円)以上の契約を獲得する有力候補と見られていると報じた。

編集=上田裕資

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