シャクマンは、食品廃棄物定量化のパイオニアを自負している。彼が開発したプラットフォームは、データを利用して、消費者の手元に届く前の食品廃棄物を半分以下に削減できるため、「収益がかなり改善する」という。同プラットフォームは、40カ国の外食業界で利用されている。
食品廃棄の問題に取り組む非営利団体リフェッドの調べによれば、食品廃棄物問題の「ソリューション」には、2021年に20億ドル以上が投資された。リフェッドが調査を開始して以来、この問題の解決に最も多額の資金が投じられた年になったという。
なお、食料品店や外食業者が廃棄食品を寄付し、その記録をつけた場合、その企業は、税額控除を2倍にする税制上の補助金に申請することができる。
しかし多くの企業は、控除額を増やすこの方法を利用していない、とリフェッドのエグゼクティブディレクターを務めるダナ・ガンダース(Dana Gunders)は指摘する。申請手続きが複雑であるうえ、より大きな控除を受ける手段がほかにあるからだ。
「要するに、企業の節税策としては、この方法で税額控除を増やしても意味がないのだ」と、ガンダースは言う。どれだけの企業がこの補助金を利用し、それによってどれだけの額の節税を達成しているのか、詳細は明らかになっていない。ただしガンダースによれば、「利用している企業は想像以上に少なく」、税額控除は「寄付を促進する要因になってはいない」という。