政府の信頼回復
政府が世間の信頼を回復する上での課題は多いが、会計事務所デロイトは、まずは次の4つの分野に注目するのがよいと述べている。
・人間性——政府が人々にとって最善なことは何かを考え、人々の幸福を真に願っていると国民に信頼してもらうようにする。それには、優しさや公平さ、共感が重要だ。
・透明性——情報と動機をオープンにする。特に、政策と予算に関する決定においては、明確かつ率直な言葉で説明すること。
・能力——フィンランドの例が示すように、政府が有言実行を徹底し、高い質のサービスを提供することに対し、人々が信頼できることが非常に重要だ。
・信頼——こうしたプログラムやサービスが、全地域と全国民に対して信頼でき一貫性のある方法で提供されていること。
民主主義政権への信頼が世界中で全般的に低下している中、課題は山積している。しかし、政府が信頼を得られれば、人々の幸福度や熱意が向上し、起業が盛んな社会が生まれるだろう。