米国国立がん研究所が初の女性所長を任命

(c)NCI

バイデン政権が、アメリカ国立がん研究所(NCI)の新所長を決定した。マサチューセッツ州ボストンのダナ・ファーバーがん研究所で診療を行う著名ながん外科医モニカ・ベルタニョーリ博士が、同研究所16代目の所長に就任することになったのだ。

このニュースはSTATが最初に報じたもので、63歳の彼女は1937年の研究所設立以来初の女性所長となる。ベルタニョーリ博士は、これまでも米国臨床腫瘍学会の会長など、名誉ある役職を務めてきた。

臨床活動に加え、ベルタニョーリ博士はハーバード大学メディカル・スクールの外科教授として消化器系がんを専門としている。また、消化器がんの発生に関係する欠陥遺伝子に焦点を当てた研究室も運営している。

米国がん研究協会のCEOであるマーガレット・フォティ博士は「ベルタニョーリ博士は、この重要なポジションにすばらしい経歴とともに着任しました。一流の医師・科学者であり、多くの人に尊敬されている教授の経歴を持つ方です」と語る。

ベルタニョーリ博士は、2022年のNCI予算69億ドル(約9510億円)を監督するが、これはメリーランド州ベセスダに本部を置く国立衛生研究所の27機関の中で最も多くの資金が投入される機関だ。

フォティは「彼女は応用可能な発見を前進させるための、基礎研究の価値と重要性を高く評価していますし、同時にそうした治療における革新が米国中のすべての患者に届くようにすると明言しています。そのためNCIが、これからも健康の改善、癌の予防、この破壊的な疾患による発生率と死亡率の低下を目的としたプログラムにおいて、先導的な役割を果たし続けることは確実でしょう」とづけ加えた。

ベルタニョーリ博士は、2022年4月に退任を発表したノーマン・シャープレス医学博士の後を継ぐことになる。

翻訳=酒匂寛

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