この商品は長い間McDonald’s(マクドナルド)やWendy’s(ウェンディーズ)、Chick-fil-A(チックフィレ)などのベストセラーだが、骨なしチキンの需要が高まり続け、チキン全体の需要も同様に伸びている中、チキン・チェーンの大手たちもナゲット市場のシェアを狙って戦っている。
最新の事例がKFC(ケンタッキーフライドチキン)だ。今週同社は、新しいケンタッキーフライドチキンナゲットをテストしていることを発表した。同社のナゲットは、100%ホワイトミートとブランドの特徴である11種類のハーブとスパイスで差別化をはかることになる。
「ナゲットが小さいパッケージに入っていることは、フレーバーも小さいという意味ではありません。オリジナル・フライドチキンのエキスパートとして、当社の伝統に沿ったフレーバーと材料を使ってナゲットを作ることにしました」と最高マーケティング責任者のニック・チャベスが声明で語った。
今回のテストは、KFCのチキンサンドイッチ導入の成功に続くものだ。同商品は順調に売れ行きを伸ばし、2019年末にPopeyes(ポパイズ・ルイジアナ・キッチン)がサンドイッチを発売して以来競争が激化する分野に自社ブランドを注入した。
ポパイズといえば、同社もサンドイッチのデビューに続きチキンナゲットを昨年発売した。Boston Market(ボストンマーケット)も昨年クリスピーBLTサンドイッチを新発売し、つい先週、ロティサリー・チキンナゲットをデビューさせた。
ポパイズやKFC、ボストンマーケットといったチキンチェーンがこれまでナゲットを売っていなかったことに驚くかもしれない。ライバルたちが大きな成功を収めていることを考えるとなおさらだ。
たとえばウェンディーズ)の場合、同社のスパイシー・チキンナゲットは大きな注目を集め(ツイッターでは200万のいいね!を集め同ブランドの「史上最多いいね!ツイート」を達成した)、発売以来既存店舗売上高を押し上げている。スパイシー・ナゲットは同チェーンの数十年来の看板メニューである伝統のナゲットから自然派生した商品といえる。