ゲビアは21日に公開したブログの投稿で、この決断に至った主な理由が「世界にむけて自身のアイディアを届けたいという想いが強くなったため」と説明し、初めて取り組む新たなベンチャーが「子育てと呼ばれるスタートアップ」で、そこでの彼の役割が「父親」になると述べた。
彼は引き続きエアビーアンドビーと同社の非営利団体Airbnb.orgの役員を務め、彼が「世界で最も親しい友人2人」と呼ぶ共同創業者のブライアン・チェスキーとネイサン・ブレチャージクの顧問の役割を務めるという。
ゲビアは、家族と過ごす時間を増やすとともに、エアビーアンドビーの新たな補完的なプロダクトに注力するというが、その詳細については明かさなかった。彼はまた、ドキュメンタリー映画の製作や慈善事業にも取り組む予定という。
フォーブスの試算で73億ドル(約1兆円)の資産を保有するゲビアは、過去1年間で約7億1300万ドル相当の持ち株を手放していた。
ゲビアとチェスキー、ブレチャージクの3人は2008年にエアビーアンドビーを共同創業し、ホスピタリティ業界に革命をもたらした。21日の投稿でゲビアは、同社のプラットフォームが10億人以上のゲストを迎えたと書いた。
エアビーアンドビーは、パンデミックの初期には旅行客の減少で打撃を受け、従業員の4分の1を解雇したが、今年5月には第1四半期の予約件数がパンデミック前のレベルを上回り、初めて1億件を突破したと発表した。