ビジネス

2022.07.22

アメリカン・エキスプレスが中小店舗を応援する「SHOP SMALL」で女性オーナー支援を強化

アメリカン・エキスプレスの記者発表会にて


「店舗を始めた時、ビジネスのことは何も分からなかった」


記者発表会の後半には、「RISE with SHOP SMALL」のスペシャルサポーターに就任した桐島かれん氏(ライフクラフトブランド「ハウス オブ ロータス」クリエイティブディレクター)、オンラインセミナー講師を務める増田郁理氏(フランス料理店「ボン・マスダ」共同経営/販促コンサルタント)を迎えてトークセッションが行われた。吉本氏を交えた3名で、中小店舗の女性オーナーが抱える課題や新プログラムの魅力が語られた。


写真左から、吉本社長、桐島氏、増田氏

桐島氏は、海外への旅を重ねるうちに世界のすばらしい文化を紹介したいと思い雑貨店の経営を始め、今ではアパレルを中心としたブランドを展開する。ところが開業時は「ビジネスのことは何も分からなかった。あるのはパッションのみだった」という。一緒に立ち上げたメンバーに雑貨店の店長経験があり、サポートを受けながら何もかも自分でやっていたそうだ。子育てとの両立や、女性が1人で買い付け交渉をする苦労もあった。

増田氏は、静岡県内でフランス料理店を夫婦で経営する。桐島氏と同じく、開業当初は知識に乏しく、集客ができずに悩んだ経験を持つ。まだ小さかった子どもの預け先にも困り、「悩みを相談できる人やコミュニティがほしかった」と振り返る。転換点は手書きチラシの配布を行なったこと。半年後に売上が6倍になった。「店内が笑顔で埋まっていくことが嬉しかった」と当時を思い出す増田氏は、こうして試行錯誤した経験を活かし、現在は販促コンサルタントとしても活動している。

2人に共通していたのは、ビジネスの知識がなく苦労したこと、そして子育てとの両立だ。身近な人に相談し、時には無理をしながら乗り越えた経験を持つ。



桐島氏は「RISE with SHOP SMALL」の印象として、「起業家はほとんどが男性で、目標となる女性像がなく心細かった。自分が起業した頃にこういったプログラムがあったら、支えになったと思う」と自身の開業当初を思い出しながら語った。スペシャルサポーターとして、チャレンジしたい女性の背中を押せればと願う。

増田氏は乳がんを患っていたが治療がひと段落し、今後は「店舗を経営している、あるいはこれから始めたい方々に、私自身の経験を話す機会を増やしたい」とセミナー講師への意気込みを語り、プログラムに参加する女性オーナーと切磋琢磨できることを楽しみにしている。

そんなふたりに対し、吉本氏は「女性ショップオーナーのロールモデルになってほしい」と、期待を滲ませた。

日本で展開するショップスモールのロゴには、日本らしく桜の花びらがあしらわれている。日本じゅうにある街のお店を多様で活気溢れたものにしていくために、アメリカン・エキスプレスはこれからもショップオーナーの前向きな挑戦を応援する。

文=御代貴子 写真=尾藤能暢

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