ビジネス

2022.07.22

アメリカン・エキスプレスが中小店舗を応援する「SHOP SMALL」で女性オーナー支援を強化

アメリカン・エキスプレスの記者発表会にて

アメリカン・エキスプレスは7月12日、地域の中小店舗を応援する「SHOP SMALL(以下、ショップスモール)」の新たな取り組みを発表した。

中小店舗の女性オーナーへのバックアップを強化


アメリカン・エキスプレスは1917年に日本へ進出し、100年以上にわたって国内でビジネスを展開してきた。ショップスモールは「日々、世界最高の顧客体験を提供する」というビジョンを掲げる同社が、世界的に展開している中小企業応援プログラムだ。

日本でのショップスモールの取り組みは2017年に開始され、2020年には全国10万店に展開。直近ではコロナ禍で集客に悩む飲食店への送客支援も行った。そして今回、新たな応援プログラムが始まる。

2022年7月12日に行われた記者発表会では、同社の吉本浩之日本社長、加盟店事業部門担当 印南裕二副社長より、ショップスモールの意義や新プログラムの詳細が紹介された。

吉本氏は「アメリカン・エキスプレスのビジネスにおいて、街のお店は大切なパートナーだ」と話し、中小店舗オーナーへの支援強化、および多様性に富んだ地域コミュニティ作りに寄与するために新プログラムを立ち上げたことを説明。


アメリカン・エキスプレス 吉本浩之日本社長

続いて印南氏からは、2022年に展開されるショップスモールの内容として、以下の3つが紹介された。

1. カード会員へのキャッシュバックを通した街のお店への集客サポート(7月12日(火)〜9月19日(月・祝))

2. POPなどの営業ツール提供による店舗営業のサポート

3. ショップオーナーの課題解決をサポートする「RISE with SHOP SMALL」

新プログラムとなる「RISE with SHOP SMALL」では、同社の調査で明らかになった中小店舗の女性オーナーの挑戦や課題解決を応援する目的で、無料オンラインセミナーや、複数の応援プログラムを実施する。


アメリカン・エキスプレス 加盟店事業部門担当 印南裕二副社長

オンラインセミナーは、「経営・店舗運営に関する知識」や「新規顧客やリピーターの満足度向上」など女性オーナーが抱える課題の解決に役立つテーマが予定されており、期間中はいつでも視聴可能だという。

その他の応援プログラムも充実した内容になっている。1次書類審査と2次面談を通過した3名の女性オーナーには、課題解決のための直接支援を行う(プログラムA)。1店舗あたり上限200万円の店舗リノベーションや新メニュー開発などが提供されるという。また、10名には先輩経営者や専門家による約2カ月間お悩み相談を実施(プログラムB)。5万円の備品購入サポートも抽選で100名が受けられ(追加プログラム)、店舗のノベルティ制作などに使える。


エコバッグをはじめ、提供されるノベルティもさまざまな種類が用意されている

「RISE with SHOP SMALL」は、アメリカン・エキスプレス加盟店にかかわらず、中小店舗の女性オーナーであれば誰でも特設サイトから応募できる。応募期間は7月12日(火)〜9月4日(日)。

印南氏は「日本には、魅力に溢れた中小店舗がたくさんある。今回の新プログラムによって、魅力的なお店をカード会員の皆様に利用いただくきっかけになれば」と語った。
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文=御代貴子 写真=尾藤能暢

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