米国時間8月1日に239.99ドル(日本では2万8980円)で発売されるこの新しいセットは、実にすばらしい仕上がりだ。2532個のパーツを組み合わせて、2600コンソール、特に1980年に発売された4スイッチ改訂版を組み上げることができる。
本物と同じように動くAtariジョイスティック、動かせるコンソール・スイッチ、分解して小さな3Dシーンを組み立てることができる3つのゲームカートリッジ(『アステロイド』『アドベンチャー』『センティピード』)、そしてこれらのクラシックタイトルをすべて収納できるビンテージカートリッジホルダーが付属している。
最も興味深いのは、この2600本体を開くと、ローラースケート、ブラウン管テレビ、映画ポスター、VHSカセット、そしてもちろん時代を象徴するラジカセが置かれた秘密の「80年代ゲームルームのポップアップシーン」が現れることだ。
私が覚えている限り、子どもというものはレゴブロックで何かを組み立てるのが大好きだった。デンマークの玩具会社であるレゴは、そうしたレゴ好きな子供たちが成長して、さらに多くのものを作りたがっていることに気づいたとき、まさに金鉱を発見した思いだったに違いない。昔のゲーム機と同じようなものだろう。
現在、『ホームアローン』の家、リアルな蘭の花、すばらしいローマのコロシアムといった、大人向けのレゴキットがいろいろ発売されている。今回のAtari以外にも、懐かしのニンテンドーエンターテインメントシステム(ファミコン)や、NFCのマリオをテーマにしたセットなど、ビデオゲームに特化した商品がいくつか発売されている。
実際の動作はしないプラスチック製の2600に240ドルを使うのは大きな出費には違いない。それでも私は、レゴがこのようなレトロなキットでやっていることが、本当に大好きだ。私のような懐古主義のゲーマーを食い物にするためだけに作られていることは重々承知しているが、私が見る限り、クオリティは確実に担保されているので皮肉の言葉も少しは飲み込みやすい。
Atari 2600は私が初めて遊んだゲーム機なので、もしレビューサンプルが手元に来たら、客観性を保てるかどうかの自信がない。そして、もしレゴがドリームキャストのセットを発売することになったら、私にとっては運の尽きということだ。