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2022.07.29 07:00

好きなことが入り口 メタバースで活躍するアーティストは新しい舞台をどう感じているのか

メタバースで活躍する現役のアーティスト3人によるセッション

メタバースで活躍する現役のアーティスト3人によるセッション

一般社団法人Metaverse Japan(以下、メタバースジャパン)は、2022年7月14日に初の大規模カンファレンス「Metaverse Japan Summit 2022」を開催。渋谷ストリームホールを会場に2つのステージでは合計19のセッションが行われ、実機やサービスを体験できる展示ブースとあわせて、にぎわいを見せていた。

メインステージで行われた「Web3メタバースが生み出すアーティストエンパワメント」と題したセッションでは、メタバースジャパンの代表理事を務めている長田新子氏(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)を司会に、HIKKY COO/CQOのさわえみか氏、カヤック メタバース専門部隊 事業部長/カヤックアキバスタジオCXOの天野清之氏、そしてVRアーティストのせきぐちあいみ氏が登壇。せきぐち氏はオンラインでの登壇となったが、現在のメタバース関連でのアーティスト活動などについてのディスカッションが行われた。

好きなことがメタバースにつながっていた


メタバースでのアーティスト活動をスタートするきっかけについて、さわ氏は「もともとヘアメイクをしていて絵が好きで、そこからクリエイティブ業界に入っていった。そこからソーシャルゲームやeスポーツなど新しいモノが好きで、時代の流れといっしょにいろいろな表現の方向から、いろんなモノを作ってきた。そこから2017年末頃から、現実空間でやっている撮影とか映像を撮ったりすることをバーチャルでできないかと始めた」とのこと。


HIKKY COO/CQO さわえみか氏

天野氏は「もともと映像監督とかもやっていて、2015年くらいにインタラクティブでやるブームがちょこちょこ出てきたとき、自分も独学でプログラムとかやってみたら結構相性が良くて。そこからカヤックに入ったのですが、昔は(こういった作品づくりは)コミュニティでやっていて、そういったものを作るのが結構珍しかった」と話し、企業からの映像制作依頼などをうけて数々の作品を世に出してきたという。


カヤック メタバース専門部隊 事業部長/カヤックアキバスタジオCXO 天野清之氏

せきぐち氏は「VR空間に作るアート制作や、ライブペイントといったパフォーマンスを国内外で披露していた。それが2020年くらいまでで、2021年からはNFTを使って作品の販売をスタート」しており、2021年4月には約1300万円で即日落札されたというニュースは記憶に新しい。

メタバースで活躍するアーティスト3人に共通しているのは「好きなことを楽しんでいったら、いつの間にか自分たちが楽しんでいる世界がメタバースだった」(せきぐち氏)ということ。さわ氏も「繋がりがありますね。自分の好きなものとか、そこから今のメタバースにつながっている。美容師なりメイクなり、デジタルの空間なのか、髪の上なのか、顔の上なのかって表現をするという意味では、そんなに変わらないと思う」と話す。

「個人」がさまざまな活動の単位になる


せきぐち氏は、今後アーティストがメタバースで活動することについて、「私のように個人で活動をしていく」ケースが増えていくと指摘する。その一方で個人からいろいろなところを巻き込みながらプロジェクトを進めていくというのが、おそらくこれからの時代すごくたくさん増えてくる」と話す。
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文=中山智 編集=安井克至

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