5万円台のグーグル製5G対応「AIスマホ」Pixel 6aハンズオン

グーグルのTensorチップを搭載する5G対応Androidスマートフォン「Google Pixel 6a」


Pixel 6aのカメラを被写体に向けて、テキストを瞬時に外国語に翻訳できるカメラアプリの「リアルタイム翻訳」も便利だ。筆者は海外に出かけた時にPixelシリーズのこの機能をよく使っている。


外国語のテキストにPixel 6aのカメラをかざすだけで瞬時にリアルタイム翻訳ができる

バッテリーは1日中しっかりと持つ。また、スーパーバッテリーセーバーを使って最大72時間までバッテリーを長持ちさせたり、急速充電機能も使える。Pixel 6シリーズの上位機種との違いはワイヤレス充電に対応していないこと。Pixel 6シリーズから、他のワイヤレス充電に対応するスマホやガジェットをチャージする「バッテリーシェア」が使えないのはやや心許ない。

安価な5G対応スマホ、iPhone SEとどちらを選ぶ?


Pixel 6aと価格や5G対応、その他に揃う機能が近いライバルはアップルが2022年3月に発売した第3世代のiPhone SEだ。


右はiPhone SEと同サイズのiPhone 7。左側Pixel 6aと並べるとかなりのサイズ差が感じられる

ディスプレイのサイズが4.7インチのiPhone SEに対して、6.1インチのPixel 6aはやはり画面が大きくて見やすい。片手で持ちながら操作をこなせるギリギリ範囲のサイズ感だし、ジャケットやパンツのポケットからスムーズに出し入れもできる。

iPhone SEとの共通点は、Pixel 6aもFeliCa対応なので電子ウォレットや乗車券、ポイントカードとしての機能が使える。本体はIP67等級の防塵・防水対応。Pixel 6aは画面内埋め込みタイプの指紋認証センサーを採用しているので、マスクを着けたまま画面のロック解除もできる。


Pixel 6シリーズはすべての機種が指紋認証センサーをディスプレイに埋め込んでいる

iPhone SEのアドバンテージは内蔵ストレージの容量が64/128/256GBから選べるところ。Pixel 6aは128GBの1択。iPhone SEはワイヤレス充電にも対応している。

なるべくコンパクトでハンディサイズな5G対応スマホにこだわるなら、やはりiPhone SEは魅力的な選択肢ではないだろうか。

激しさを増す「5G対応ミドルレンジスマホ」


iPhone SEは7月に実施された値上げにより64GBモデルが6万2800円になっているのに比べて、Pixel 6aは5万3900円と128GBモデルが8900円も安く買える魅力がある。

5G対応だけでなく、カメラやビジネスシーンにも役立つ先進的なAIによる言語認識機能も充実する5万円台の最新スマホは、これから一般により広く注目される可能性を持っている。iPhoneだけでなく国内のメーカー、あるいは伸び盛りな中国ブランドのミドルレンジスマホと、発売後も激しい戦いを繰り広げることになりそうだ。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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