電気自動車(EV)メーカー、テスラの四半期の売上高は、前年同期比42%増の169億ドル(約2.3兆円)だったが、過去最高を記録した前四半期の187億ドルからは減少した。利益は23億ドルで前年同期の11億ドルを上回ったが前四半期の33億ドルからは減少した。
Refinitivがまとめたアナリスト予想は、売上高が171億ドルで利益が19億ドルだった。
投資家は、上海での2カ月に及ぶロックダウンによる工場の閉鎖でテスラの業績が悪化すると予想していた。イーロン・マスクは6月に「経済について非常に悪い予感がする」と述べた後、レイオフの実施に着手していた。
テスラは今回、財務的には3番目に好成績の四半期を記録したが、成長率は前の2つの四半期を下回っている。
テスラは今月に入り、第2四半期の販売台数が前年同期比27%増の25万4695台になったと発表した。しかし、約31万台だった第1四半期からは18%の減少だった。
アナリストはテスラが高い生産目標を達成することに懐疑的になっており、株価は年初から約40%下落している。4月にマスクは、2022年に150万台以上を生産すると予想したが、この見通しは、回復途上にある上海工場の生産台数に左右されることになる。
フォーブスは現在のマスクの保有資産を2367億ドルと試算している。世界で最も裕福な人物である彼の資産は、第2四半期の決算発表を前にテスラの株価がわずかに上昇したことで、20億ドル近く跳ね上がった。