地デジへ移行してから約10年が経った現在、若者のいわゆる「テレビ離れ」が進んでいます。テレビが当たり前のようにお茶の間にあり、地上波放送が主力となっていた「テレビの時代」は終わり、テレビ局も変革のときを迎えています。
その要因として挙げられるのが、4K8Kの普及やインターネット放送の増加です。
2018年に次世代の映像規格、4K8K放送がスタートしました。4Kは横約4000画素×縦2000画素、8Kはその約2倍の横8000画素×縦4000画素と、従来のハイビジョンの16倍という画素数を誇ります。4K8K放送なら髪の毛一本一本まで、近くで見ても精細に表示することができます。
現在BS・110度CS衛星放送が4K8Kに対応していますが、地デジが対応する道筋はまだ見えていません。4K8Kの大容量のデータを限られた地上放送用周波数帯で放送することへの技術的な課題があるのです。
そして現在、NetflixやHulu、YouTubeなどのインターネット動画配信サイトが地デジの脅威となっているとの声もあります。これらは地デジと比べて視聴時間やデバイスを問わず見られることから、人気を高め市場を拡大しているのです。
テレビ局も時代のニーズに合わせインターネット放送を活用した多層構造的なメディアへと変化を迫られています。
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