しかし、7月11日から開催されたフォーチュンのBrainstorm Techカンファレンスに登壇したグーグルの検索部門のプラバカ・ラグハヴァンは、「当社の調査では若者のほぼ40%が、レストランを探すときに、グーグルマップや検索を利用していない」と語った。彼らはその代わりに、TikTokやインスタグラムを利用しているのだという。
若いネットユーザーたちは実際、ユーチューブやインスタグラム、TikTokなどのモバイルファーストのSNSや動画プラットフォームに引き寄せられている。グーグルは既に、TikTokがユーチューブに与えた影響を確認している。
eMarketerは3月のレポートで、米国の成人のTikTokの利用時間が初めて、ユーチューブを上回ったという調査結果を発表していた。若いネットユーザーたちは、古い世代とは異なるネットの使い方をしており、グーグルのような大手の優位性を脅かす可能性がある。
ラグハヴァンは、これらのユーザーが検索キーワードを使うことに慣れていない可能性があると指摘し、これが同社の検索プロダクトや地図サービスの優位性に影響を与えるかもしれないと述べている。
「若いネットユーザーが求めるクエリは、これまでとは全く異なっている。彼らは私たちが慣れ親しんできたようなプロダクトの使い方をしないのだ」と彼は述べている。
グーグルはこの状況に対処するための施策の一環として、これまでよりも視覚的で複雑なクエリを理解できる仕組みを検索に追加しようとしている。
例えば、グーグル検索は画像に関連する情報を提供するのに役立つ新たなモバイル向けのデザインを展開している。また、ウェブ上のテキストと画像の両方を理解できるアルゴリズムのMUM(Multitask Unified Model)を導入して、検索のクオリティを向上させようとしている。