サスティナブルなハズのスペースシャトルの大誤算 最後のスペースシャトル帰還|7月21日

NASA

2011年7月21日午前5時57分(日本時間午後6時57分)、NASAのスペースシャトル「アトランティス号」が13日間のミッションを終了し、米・フロリダ州のケネディ宇宙センターに帰還しました。この飛行を最後に、米国の30年間にわたるシャトル計画はその歴史に幕を閉じたのです。

スペースシャトルはそれまでのロケットとは異なり、世界初の再使用ができる有人宇宙船としてアメリカで開発され、1981年から運用されました。スペースシャトルは、クルーが搭乗する「オービタ」、打ち上げ中にオービタの主エンジンへ燃料を供給する「外部燃料タンク」、打ち上げの途中までの推力を担う「固体燃料ロケットブースタ」の3つの要素から構成されています。

このうちオービタと固体燃料ロケットブースターは再利用が可能でした。NASAもそのコンセプトを強調し、低コストで宇宙飛行ができるという見込みで計画を進めたのです。

「1回の打ち上げ費用は1200万ドルで済むだろう」という主張をした者もいたといいます。

しかし、いざフタを開けてみると再使用するための部品のメンテナンス費用が莫大で、計135回の打ち上げで2090億ドルもの多額の費用を要しました。これは、一回の打ち上げで15億ドル強のコストがかかった計算になります。

このような問題に加え、2度の事故、さらにリーマンショックによる不況と巨額の財政赤字も拍車をかけ、スペースシャトルは2011年についに打ち切りとなってしまいました。

とはいえ、スペースシャトルは国際宇宙ステーションの建設を筆頭に多くの成果を残し、アポロ計画後のアメリカの威信を守る大きな役割を果たしました。

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執筆協力=アステル

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