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2022.07.22 06:30

IT企業幹部の72%がWeb3などが自社の前進に有効な選択肢だと考えている

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グローバル企業の4分の3近く(72%)が、経済不安やサプライチェーン問題、さらには一連のスキル問題にもかかわらず、デジタル展開に邁進している。そして、幹部の少なくとも半数は、Web3(そう、Web3!)を前進するための有効な選択肢と考えている。

Equinixが、全世界2900人のIT企業幹部を対象に最近の調査によると、意欲的な拡大計画を支えるためにデジタル技術への大規模な投資を計画していることが明らかになっている。

多くの幹部が、5GやIoT、そしてWeb3といった新たなテクノロジーを活用する意志を表している。約3分の2(62%)が、すでにWeb3戦略を進めていると答え、34%はまだWeb3戦略がないと回答した。相当数(44%)の幹部が、Web3は現行インフラストラクチャを今後1~5年で置き換えると予想しており、16%は2023年中にそうなるとさえ信じている。

しかし、彼らが何をWeb3だと考えているのかはこの調査ではわからない。デジタルツイン? 拡張 / 仮想現実? ブロックチェーン?

成長を阻害する可能性のある要素も調べられており、主要なリスク因子には、セキュリティ侵害とデータ漏洩(73%)、サイバー攻撃(68%)、データプライバシーに関する規制要件の変更(67%)、新技術採用にともなうデータ量の急増(67%)、およびインフラストラクチャ問題に起因するダウン時間(65%)が挙げられている。

米国の回答者の過半数(63%)が、世界的なサプライチェーン問題と欠品を挙げており、64%が世界の半導体不足を成長の課題として指摘している。これはそのままデジタル資源への依存の高さを表している、と調査報告書は述べている。「継続するサプライチェーン問題は、さらなるバーチャル化を後押していると考えられ、成長への強い意志は、デジタルインフラへの膨大な計画的投資によって裏打ちされている」。調査対象者の3分の1以上(34%)が、クラウド経由のバーチャル展開を活用した世界進出を計画していると答えた。

終わりのないパンデミックの影響も、企業のデジタル戦略に大きな影響を与え続けていることを調査結果は示している。半数近く(46%)が、自社のデジタル推進が新型コロナ危機によって加速されていると答え、半数以上(54%)が、過去の実績の直接の結果としてIT予算を拡大したと答えた。そして回答者の57%は、パンデミック中の技術変化と投資は今後も続くと考えている。

新型コロナ危機のもたらした結果であるハイブリッドワークも定着している。同時に、幹部の過半数(60%)は、社員にもっとオフィスへ来ることを奨励している。

スキル不足も最初に思い浮かぶ問題の1つであると幹部の61%がいう。デジタルのリーダーたちは、主要なテクノロジー・スキル不足は、IT技能者(27%)、クラウド・コンピューティング(26%)、AI / 機械学習(26%)だと考えている。将来についても、こうしたスキル不足の問題は変わらないだろう、と幹部たちは予測しており、AI / 機械学習が26%でトップだった。

企業の運営と支援のために必要な人材を見つけることも、デジタル経済の課題だ。62%がデジタル・スキルをもつ社員を技術系から採用しているのに対し、3分の1以上(34%)は技術系以外からも探している。そうした労働力は、管理・事業支援分野(36%)や金融・保険分野(33%)の出身者、および一定期間の休職後に仕事復帰する人々(30%)だ。

翻訳=高橋信夫

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