懐疑派の態度を変えるか?
ノババックスの新型コロナウイルスワクチンは、ウイルスがヒトの細胞に侵入するのに必要となる「スパイクタンパク質」を使用し、免疫応答を誘導するものだ。
B型肝炎や帯状疱疹のワクチンにも使用されてきた製造技術を用いていることから、「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使ったファイザー・ビオンテック製やモデルナ製に懐疑的な人を含め、いまだ接種を完了していない人たちに接種を促すきっかけとなることが期待されている。
米調査会社モーニング・コンサルタントが6月に発表した世論調査の結果によると、ワクチン未接種の成人の約77%は、新型コロナウイルスの「組み換えタンパクワクチン」の使用が承認されても、接種は「受けない」と答えている。
ただ、これら人たちのうち、組み換えタンパク技術を使用したワクチンの安全性を「信頼できる」とした人は28%で、mRNAの17%を上回っている。
メリーランド州に本社を置くノババックス製のワクチンは、すでにオーストラリアやカナダ、英国を含む40カ国以上で使用が認められているほか、欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)からも承認を得ている。