その背中痛、鬱、姿勢のせい? 「WYTエクササイズ」で整える

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ノートパソコンの前で猫背になって作業したり、順番待ちの列でずっと片方の足に重心をかけて立ったりしていないだろうか? 無意識のうちに悪い姿勢が習慣化してしまうと、ある日突然、肩や首、背中が痛み出すことになる。

この記事では、姿勢に気をつけることがなぜ大切か、悪い姿勢を放置するとどうなるかを解説し、姿勢を改善する簡単な方法を紹介する。


正しい姿勢とは?

正しい立ち姿勢とは、体が前や後ろに傾くことなく、背筋が自然に伸びた状態を言う。肩を開いて力を抜き、顎を引いて頭をまっすぐに保ち、足を肩幅に開いて立つのが理想的だ。

軍隊でやるように全身を硬直させ、極端に胸を張って立つわけではない、とロサンゼルスを拠点にアレクサンダー・テクニークの認定講師として活動するリア・ジャンは言う。アレクサンダー・テクニークでは、体の緊張をゆるめ、筋肉を効率的に使い、身体的な気づきを高めることで、不調の原因となる偏った動作を改善する指導を行っている。「正しい姿勢とは、意識的な気づきと緩和によって、筋肉・骨格のバランスと適切な配置を保った状態だ」とジャンは言う。

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姿勢は体全体に影響する。「良い姿勢は健康の基盤だ」と、理学療法士でカリフォルニア大学サンフランシスコ校の理学療法・リハビリテーション科学学部の元教授であるウェンデイ・カッツマンは言う。「座るときも立つときも、頭と胴体・骨盤・両脚を正しい位置に置く必要がある。日常の活動の中でも、常に背骨の正しい位置を保つことが姿勢の良さにつながる」

正しい姿勢はなぜ重要なのか?


正しい姿勢は首や肩、背中の痛みを予防し、呼吸や消化を楽にし、柔軟性やバランスを維持するのに役立つ。一方、悪い姿勢は自由な動きを妨げ、長期に及ぶと、運動や日常動作に支障をきたす可能性がある。姿勢は効率にも影響する――悪い姿勢でいると、体を動かすのに無駄なエネルギーを使いやすい。これらの理由から、良い姿勢は健康な生活を送るのに不可欠だとする研究者もいる。
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翻訳・編集=大谷瑠璃子/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

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