経済・社会

2022.07.28 08:30

なぜベンチャーキャピタルは、サーキュラーエコノミーに投資するのか

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Regeneration.VC


2020年に設立、2022年3月に4500万ドルの1号ファンド組成を発表した新設VC。サステナビリティ、エンタメ、B2Cに強く、ウィリアム・マクダナー、レオナルド・ディカプリオが投資家、戦略アドバイザーに入っています。
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サステナブルなライフスタイル製品を提供するD2CブランドのPANGAIA、レンタル、リセールのターンキーソリューションを提供するArrive Platformなどに投資しています。

Leaving behind the linear economy for a circular and regenerative paradigm is no longer a choice. It will determine the prosperity of our species and planet.
Regeneration.VC HP

Bessemer Venture Partners


サーキュラーエコノミー特化ではなく、幅広く投資している老舗VCですが、使い切り経済に対して様々なプレッシャーがかかる中、サーキュラーエコノミーに取り組む企業が増えており、それを支えるソフトウェア企業に新たな事業機会があるとしています。
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投資先には、今年3月に700万ドルを調達した、中古品、過剰在庫品などのオークションプレイスのLoveseat、2021年3月にニューヨーク証券取引所に上場した、3DプリンターのVelo3Dなどがあります。

Companies are more actively participating in the circular economy as they face increasing pressure to responsibly source, use, and ultimately dispose of materials and byproducts. This will create new opportunities for software companies to measure and connect various stakeholders across end-to-end supply chains, starting with sustainable sourcing solutions like Sourceful and CarbonChain, as well as waste management solutions, such as Circulor and Empower.
Perspective: Investing in software powering the green economy

他にもリセールマーケットプレイスのVinted, リセールバックエンドのArchiveに投資しているLightspeed Venture Partnersなど、サーキュラーエコノミーを社会的意義、インパクト投資という文脈ではなく、大きな事業機会、ソフトウェア産業が浸透していくべき領域と捉えて活発に投資している投資家が多数存在することがわかります。
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文=北原宏和

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