トランプが2024年の大統領選への出馬をいつ表明するのか、今のところ明らかにはなっていない。だが、バイデン大統領の支持率が低迷していることを受け、自身の側近にはすでに、「今月中に名乗りをあげたいとの考えを伝えている」との報道もある。
CNNによると、トランプが出馬表明を早めたい考えを強めたのは、昨年1月6日に起きた連邦議会襲撃事件について調査を行っている下院特別委員会の公聴会で、事件当日のトランプの言動が次々と“暴露”されているためだという。
トランプの元首席補佐官、マーク・メドウズの側近だったキャシディ・ハチンソンは、トランプが大統領専用車の中で警護要員から「警備上の懸念があり、議事堂には行けない」と聞かされると、後部座席から無理やりハンドルを握ろうとし、運転していた警護要員につかみかかったなどと証言している。
これまでに行われた公聴会では、「暴動が起きているなか、トランプは議事堂に向かう支持者らの行進に加わろうとしていた」、「暴徒が『マイク・ペンスを吊るせ!』と叫ぶことを認めていた」など、衝撃的な証言が相次いでいる。
一方、ニューヨークタイムズとシエナ・カレッジの世論調査では、民主党の支持者のおよそ3分の2が、2024年の大統領選でのバイデンの出馬を望んでいないことが明らかになっている。最大の理由は、79歳という「年齢」と、大統領としての「働きぶり」だ。この調査では、バイデンの支持率は過去最低の33%となった。
ただ、2024年の大統領選が再び「バイデンとトランプの対決となれば、どちらに投票するか」との質問に対する回答では、バイデンはトランプを3ポイントリードしている。