7月5~7日に実施された調査によると、共和党支持の有権者のうち、35歳以下の64%、最終学歴が大卒以上の65%が、「トランプには投票しない」と回答している。
また、約16%は、トランプが大統領候補になれば「民主党のジョー・バイデン大統領か第三党の候補者に投票する、または投票を棄権する」と答えた。この割合は、2020年の「APボートキャスト(AP VoteCast)」調査では、8%だった。
ニューヨーク・タイムズとシエナ・カレッジの調査で、共和党の「次の大統領候補にふさわしい」として名前が挙がった人は、以下のとおりだ。2位につけたロン・デサンティス知事(フロリダ州)は、前回の大統領選で民主党のジョー・バイデン候補を支持した「若年層」と「最終学歴が大卒以上」の有権者の間で、最も人気が高くなっている。
共和党の大統領候補にふさわしいのは──?
・ドナルド・トランプ(前大統領):49%
・ロン・デサンティス知事(フロリダ州):25%
・テッド・クルーズ上院議員(テキサス州):7%
・マイク・ペンス(前副大統領):6%
・ニッキー・ヘイリー(前国連大使):6%
・分からない/無回答:5%
・マイク・ポンペオ(前国務長官):2%
・上記以外:1%
トランプの影響力は低下
最新の世論調査の結果は、共和党内におけるトランプの支配力が弱まっていることを示すもう一つの例といえる。2020年の大統領選後に行われた共和党の州知事・議員の予備選では、トランプが推薦した候補者の一部がほかの候補に大差をつけられ、敗北している。
また、米電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOは先ごろ、トランプは2024年の大統領選に立候補するには「年を取りすぎている」「引退し、夕日の中へ去っていくべきときだ」とツイート。トランプを激怒させている。