ベンダーとの取引も有利に
不況は起業のチャンスでもある。企業は顧客を引きつけ、競争力を維持するために料金を引き下げようとするかもしれない。そうすると起業に必要なものの多くを、割引価格で手に入れることができる。
こうした割引はオフィススペース、消耗品、原材料、あるいは技術に適用される可能性がある。ビジネスのために必要なものの購入が懐に負担をかけることなく行えるようになる。市場価格よりも安い価格で、新興企業のためのより良い長期的な取引を交渉する立場に立つことができる。
優秀な人材を獲得できる
残念ながら、経済が縮小すると解雇や組織の再編が行われる。しかし、このような状況だからこそ、あなたの夢やビジョンに合った優秀な人材を確保することができる。
新しい会社にとって、そのような人材を獲得するための競争は好景気のときよりもずっと緩やかになるはずだ。不況下では企業は採用に消極的になり、優秀な人材に対するオファー額も低くなることが多い。
これはそのような人材を確保できれば、経済的利益は長期的には通常より大きくなる可能性が高いことを意味する。好景気の時にはどの企業もが互いの人材を奪い合い、現職から引き離すために手厚いパッケージを提供するものだ。
不況下でも起業を恐れるな
不況期は新しいビジネスを始めるには絶好の機会だ。歴史を通して、不況は革新的で成功した企業を生み出す原動力になってきた。
競争が少ない、優秀な人材にアクセスしやすい、料金が安い、事業に全力を注げるなどのメリットを活用できる。適切な機会を見いだし、最悪の事態に備えることでビジネスを成功へと導くことができる。