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2022.07.16

CIAで盗聴プログラム開発の元職員、WikiLeaksに情報提供で有罪に

Getty Images

米中央情報局(CIA)の最も機密性の高いハッキングツールの設計を手伝っていたプログラマが、「CIA史上最大のデータ流出」と呼ばれた悪名高い「Vault 7」リーク事件で、大量の内部文書をウィキリークスに引き渡した罪で7月13日に有罪判決を受けた。

マンハッタン連邦裁判所の陪審員は、国防情報の違法な収集や文書の違法送信などの9件の訴因のすべてについて、33歳のジョシュア・シュルテ(Joshua Schulte)に対し有罪判決を下した。

検察側は、シュルテが2017年に告発サイトのウィキリークスに文書をリークしたのは、彼の職場への不満を真摯に受け止めなかったCIAに恨みを抱いていたからだと主張した。シュルテは裁判で、自身のリークを証明する十分な証拠がないと主張し、CIAが自分を事件の犯人に仕立て上げようとしていると述べたと報じられている。

ニューヨーク南部地区連邦検事のダミアン・ウィリアムズは声明で、「本日、彼は米国史上最も有害なスパイ行為の1つを行った罪で有罪判決を受けた」と述べた。

シュルテは2年前にも裁判にかけられたが、陪審員がほとんどの容疑について評決に至らなかったため、裁判官は審理の無効を宣言していた。捜査の過程で彼のコンピュータの内部からは児童ポルノが発見されており、この件でも彼は裁判に直面することになったが、彼は無罪を主張している。

シュルテは2016年までCIAのエリートチームで働き、電話やコンピュータに侵入できるプログラムを作ることを任務としていた。しかし、6月のニューヨーカーの記事によると、シュルテは同僚とのさまざまな諍いからCIAに不満を募らせていた模様だ。

その後、2017年にシュルトのチームが設計した秘密の諜報ツールに関する数多くの情報が、ジュリアン・アサンジが運営するウェブサイトのウィキリークスに掲載された。検察は、シュルトのリークによって、それらのプログラムのいくつかが利用不能になったと主張している。

編集=上田裕資

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