それでも、広範な従業員エンゲージメントは多くの企業がいつも達成できないことのようだ。エンゲージメントの値は数十年の間に着実に改善したが、米調査会社ギャラップの2021年のデータからは、10年以上の間に初めてエンゲージメントが下がっていることが示された。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行など、エンゲージメント低下に影響を与えたかもしれない要因としては多くのものが指摘できるが、会社のリーダーの非常に多くは、従業員が潜在能力を発揮できるよう支援する中で一つの基本的な事実を無視している。
それは、金や有形のものなど外因性の報酬のみで長期的なエンゲージメントは達成できないことだ。その代わり、チームの内在的なやる気の元を活用し、より献身的でやる気があり、満足している労働力を構築する必要がある。
私たちは、自分の意見が真に重要だと感じたい、物事のやり方に対し発言権を持ちたい、仕事でリアルタイムに問題に適応・反応する自由を持ちたい、作業を設定し、自分たちにとって最善なことを基に決断を下すコントロールを持ちたいと思っている。
米非営利団体(NPO)の人材管理協会(SHRM)の調査によると、10人の従業員のうち約7人は、仕事で行動を取るようエンパワーされることが全体的なエンゲージメントに重要だと答えたことも驚きではない。あなたもこの一人で、従業員をエンパワーする文化を持つ転職先を探している場合、ここに挙げる4つの特徴を探してみよう。
1. 安全な場所である
仕事でのエンパワーメントに関する大きな誤解の一つは、エンパワーメントは企業のリーダーが従業員に与えるものだという考え方だ。私たちは現実的に、自分の中に既に力を持っている。それを行使する空間が必要なだけだ。しかし、死球を受けることを恐れていてはマウンドに上がるのは難しい。
常にあなたの肩越しに見て、何かあればあなたを叱ろうとしている上司や企業のリーダーがいない状態で素晴らしい仕事ができるような、心の安全を育てる会社を探そう。
活発な議論を奨励し、従業員に対し実験を促すようなリスクに寛容な文化を育てる企業を探す必要がある。