NYタイムズが玩具メーカー「ハズブロ」とボードゲーム発売へ

Photo by Alexi Rosenfeld/Getty Images

インターネットで大人気の単語当てゲーム「ワードル(Wordle)」をベースにしたボードゲームが今秋発売される。今年1月にこのゲームを買収したニューヨーク・タイムズ(NYT)は、玩具メーカーのハズブロと組んで、ゲームのリーチを広げようとしている。

7月14日の共同プレスリリースによると、「Wordle: The Party Game」と題されたこのボードゲームは、10月に発売予定という。

ゲームのプレイ内容はオンライン版とほぼ同様で、1人の「ホスト」プレイヤーが5文字の秘密の単語を選び、他のプレイヤーはその単語を当てるために最大6回のチャレンジを行える。プレイヤーは、正解するまでにかかった回数に応じてポイントを得られる。

ハズブロ・ゲーミング社のアダム・ビール上級副社長はCNNの取材に、同社は非公開のライセンス料をNYTに支払うと述べた。NYTの広報担当者は取引の詳細についてのコメントを避け、ハズブロは金銭的条件の詳細を尋ねるフォーブスのコメント要請にまだ応じていない。

ソフトウェア開発者のジョシュ・ウォードル(Josh Wardle)が作成したワードルは、2021年末から2022年初頭にかけて爆発的人気となり、11月に90人だった1日の利用者が、1月には200万人に急増した。

NYTは1月31日、「7桁台前半の金額(最大500万ドルと推定可能)」でワードルを買収すると発表した。ニューヨークタイムズカンパニーCEOのメレディス・コピット・レビアンは、ワードルが同第1四半期に利用者数を急増させ、数千万人の新規ユーザーをNYTのウェブサイトに送り込んだと5月に述べていた。

スポティファイは12日、ワードルを模倣した「音楽版ワードル」と呼ばれるイントロ当てクイズアプリの「Heardle」を買収すると発表した。同社はHeardleを無料アプリとして公開するが、最終的にはこのゲームをスポティファイのアプリに統合すると述べている。

編集=上田裕資

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