また今回、同時期にリリースされたmacOS Ventura(今秋配信予定)のパブリックベータで、iPhoneとMacBookを連係させる新機能「デスクビュー」をM2 MacBook Air上で試すことができた(macOS Venturaのパブリックベータの使用と公開について、取材に基づく特別な許可を得ている)。
とにかく薄く、新チップM2がパワフル
1つ目はデザイン。新MacBook Airはとにかく薄い。以前のくさび形から一新、1.13cm均一の厚みを持つ角丸型デザインは持ちやすくトートバッグや小さめのカバンにもなんなく入る。キータイプするときも、薄くなっているのでテーブルとの段差も小さくなり打ちやすい。
2つ目は、M2搭載でグラフィック性能が向上、動画の編集も高速になっていることだ。私は取材でiPhoneで4K動画を撮影し、Final Cut Proを編集する。今回、試用したのは「8コアCPU、8コアGPU、8GBユニファイドメモリ、256GB SSD」の安価な構成のモデルだ。動画編集において最もストレスを感じるのは、編集画面などの動きが重くなることだ。タイムライン上で読み込みが続き、動きが悪くなると途端にクリエイティビティが下がる。動画制作を中心に考えるなら、「10コアGPU、512GB SSD(ストレージは1TB以上に変更してもいい)」をおすすめしたいが、このエントリーモデルでも十分にこなすことができる。
iPad Proと併用できる
3つ目は、新MacBook AirとiPad Proの相性の良さだ。私はメインマシンとしてiPad Proを使っている。iPadとMacBookは、いずれも気軽に持ち運べる端末という点では同じだが、得意な作業が違うため、私は2台を併用している。
Apple Pencilは使えるiPadは、ブレインストーミングをしたり、ラフを書くなど「思い浮かんだアイデアを手を動かしながらまとめていく」作業に向いている。一方、MacBookは、情報を整理したり、形を整える、最終的に仕上げるといった作業に向いたデバイスだ。
動画編集の場合も、iPad Proは素材を切り貼りする作業や移動時にラフな作業をするのに向いている。一方、テロップをたくさん付ける、複雑なアニメーションを挿入する、複数のレイヤーを重ねていくといった作業を行うのであればMacBookが必要だ。
また現在のところ、すべてのiPadにおいてMicrosoft Excelで数字入力やソート、計算式はOKだが、マクロが使えないといった制限がある。つまりビジネスで相手が指定したフォーマットに入力する必要があるときなどにはMacBook必須となる。