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2022.07.26 16:00

ビジネスパーソンに必須のメンタル・モード制御。最大のパフォーマンスは「呼吸」で得る

左から、医学博士、公益財団法 人 Well-being for Planet Earth 代表理事の石川善樹、 BREATHER CEO兼 CTOの御神村 友樹、プロフェッショナルヨガ講師、 BREATHTRANT代表の沖知子、 脳・神経科学者 /DAncing Einstein代表の青砥瑞人。

左から、医学博士、公益財団法 人 Well-being for Planet Earth 代表理事の石川善樹、 BREATHER CEO兼 CTOの御神村 友樹、プロフェッショナルヨガ講師、 BREATHTRANT代表の沖知子、 脳・神経科学者 /DAncing Einstein代表の青砥瑞人。

「Wellbeing SUMMIT 2022」PANEL SESSION 2ではBREATHER CEO兼CTOの御神村友樹、脳・神経科学者の青砥瑞人、Well-being for Planet Earth 代表理事の 石川善樹、プロフェッショナルヨガ講師の沖知子が登壇。ビジネス・パフォーマンスを向上する呼吸の重要性について語り合った。その様子をレポートする。



「2021年に政府の方針にウェルビーイングが組み込まれたことがきっかけで、企業の態度は大きく変化しました。ヒューマンリソースだった従業員は、ヒューマンキャピタルとして扱われるようになり、ウェルビーイングは人事策というより、もはや経営の柱として考える企業が大幅に増加しています」

Well-being for Planet Earth 代表理事、医学博士の石川善樹(以下、石川)はそう指摘しつつも、ウェルビーイングの実現にはまだまだ程遠いと言う。

「仕事にやりがいや意義を感じている労働者の割合は、日本は世界トップクラスです。しかし“仕事に楽しさを感じている“割合では100位にも入っていないという調査結果が出ているのです」

脳・神経科学者であり、人材育成に“脳”からアプローチするDAncing Einstein 代表 青砥瑞人(以下、青砥)は、コロナ禍をきっかけにビジネスパーソンの移動量が減少したことも、メンタルやパフォーマンスを低下させている要因のひとつかもしれないと指摘する。

「そもそも人間はネガティビティ・バイアスをもっており、在宅勤務で生じうる孤独/孤立感は、ネガティブを加速させることがあります。その場合、当然仕事に対するモチベーションも低下しやすいです」

青砥曰く、モチベーションには、意識的にゴールを定める「トップダウン型」と、小さな好奇心をもとに目的をもたずに打ち込む「ボトムアップ型」の2種類があるという。

「好奇心はドーパミンの分泌を促すので、『ボトムアップ型』モチベーションをいかに育て、効果を利用できるかが成否を分かちます。そうした行動を起こすためにも、日頃から適切な気分転換が必要だと考えます」

パフォーマンスを高めるための“呼吸”というアプローチ


では、パフォーマンスが低下しているビジネスパーソンに対して、効果的なアプローチはあるのか。呼吸と動きを連動させたフローヨガをメインにしたヨガのインストラクターとして活動するREATHTRANT代表取締役 沖知子(以下、沖)は、「呼吸を意識することから始めては」と提案する。

「ヨガでいちばん大切なのは、呼吸です。呼吸は、心に対して自分の意志でコントロールできる唯一のアプローチ。ゆったりとした深い呼吸は自律神経を整え、“いまここ(現在)”に集中することで、脳を休ませることができます」

意識は簡単に過去や未来に飛びやすいものであり、想像する、思い出すなどの作業を繰り返すので、脳はすっかり疲れてしまっているのだと沖は指摘する。

「5〜10分程度の短時間でも毎日、呼吸に意識を向けて現在に集中する習慣をつくる。それだけでも、脳と心をケアできます。当然その後のパフォーマンスの向上にもつながるはずです」

一方、「呼吸」に対するアプローチを、デバイスというかたちに昇華させたのが、BREATHERだ。同社のCEO兼CTOを務める御神村友樹(以下、御神村)は語る。

「人は日常を過ごすなかで、“がんばる”モードや“落ち着く”モードなどのモードを変化させながら生活しています。ただ近年のリモートワークの普及により移動が抑制され、環境が固定化されることで、気分を変えにくくなっています」

まずは空白の“ひと休み”を確保することから始めるべきと、御神村は言う。通常の休憩なら、トイレに行ったり、コーヒーを飲んだりして過ごすひとときを思い浮かべるが、そうしたひと休みの瞬間を、御神村は「呼吸」に意識を向けられるブリージングデバイス「ston s」によって、アップデートするのだという。

「ston sはフレーバーや成分の蒸気を深い呼吸とともに楽しむ製品ですが、心安らぐフレーバーで『GABA』配合の製品と、爽やかなフレーバーで『カフェイン』配合の製品があります。2種類のフレーバーを気分によって使い分けることで気分転換を図るのです」

このデバイスを使うことで、自然と呼吸が整い、自在にモードをスイッチする。働き方が変わった現在でも、モードを自在にコントロールできるのなら、それはビジネスパーソンのウェルビーイングに直結すると、石川は指摘する。

「理想的なワーク・ライフ・バランスは、人をクリエイティブに成長させるはずです。ひいては日本独自の成長モデルを生み出し、未来の日本社会の繁栄に貢献していくと思うのです」



タバコではない一服のかたち、ワークサポートギア「ston s」


「一見、電子タバコのようにも見えますが、BREATHERのブリージングデバイスという発想は、まったく異なるものです。以前よりショートブレイクの有用性に興味があり、働く人の“ひと休みをアップデートする”ために、ゼロから生み出した製品なのです」

御神村は、最大のパフォーマンスを得るためには、働き方改革も大切だが、さらに重要なのは休み方改革だと考えた。そして大学時代に獣医の資格取得のために学んだライフサイエンスやバイオロジーの知識を総動員して、ブリージングデバイスの開発に乗り出した。

「リキッドを蒸気化して吸うところは、電子タバコ(ベイプ)の原理と同様です。しかしタバコの代替物としては考えませんでした。実は、この製品では呼吸を深くすることで、吐き出す蒸気がほとんど見えなくなる工夫をしています。視覚的にも自分の呼吸の深さがわかることで、自然と呼吸に意識が向くようになります」

ヨガで最も大切にされる深い呼吸が、このデバイスを使うことにより、実現できるのだ。呼吸に意識を向ける習慣化が難しいといわれるなかで、自然と呼吸に意識を向けることができるのが大きな魅力だ。そのうえで彼はひと休みを2種類に分けた。

「ひと休みしようと思うときには、頑張りたいときもあれば落ち着きたいときもあります。それぞれの気分に応じて爽やかなフレーバー/心安らぐフレーバーといった使い分けをしてもらえるような配合にしています」

一日の終わりにゆったり気分に切り替えたいなら「REST|ココナッツ×GABA」。面接やプレゼン前のエナジードリンクのように気合を入れるなら「REFRESH|ミント×カフェイン」「REGAIN |エナジードリンク×カフェイン」「RECHARGE |ブルーベリー×カフェイン」という選択をすることで、モードコントロールを自在に行うことができるというわけだ。

さらに、「ston s」では、使い勝手にもこだわった。充電不要でリキッド補充の必要がないディスポーザブル・タイプで、開封した瞬間に使用できる。初代製品でトータル1万円程度かかっていたエントリー価格も1,500円まで下げることに成功した。1本で約400回の吸引が可能で、吸い方によって異なるが、1日約40パフの使用を想定すると約10日はもつのだという。

「『ston s』を使うことで、自分のペーシングをコントロールし、常に自分らしい等身大のパフォーマンスを発揮してほしいのです。個人個人の頑張りを応援することで、誰もが自分らしくいられるような幸せな社会をつくれればと思います」


REFRESH|ミント×カフェイン、 REGAIN|エナジードリンク×カフェイン、RECHARGE|ブルーベリー×カフェイン、REST|ココナッツ×GABA 各¥1,500

BREATHER
https://www.breather.co.jp



御神村 友樹(みかむらゆうき)◎1988年生まれ。東京大学卒業。消費財メーカーで研究開発員として病態モデル開発、研究職採用業務等を担当した後、BREATHER設立に参画、CEO兼CTO(最高技術責任者)に就任。獣医師。






Promoted by breather / text by Ryoichi Shimizu | photographs by Shuji Goto | edit by Akio Takashiro