創業者の岡井大輝は、Forbes JAPANが“30歳未満の30人”を選出するアワード「30 UNDER 30」のアドバイザリーボードを務めている。20代で起業し、自身も2021年の「30 UNDER 30 JAPAN」に選出された岡井の目に、次世代起業家たちはどう映るのか。
激動の時代を生きる若者たちへの期待を聞いた。
彼らでなければ描けない未来がある
──次世代の起業家たちから、刺激を受けることはありますか。
傲慢かもしれませんが、刺激はあまりありません。そして、後輩というよりも「同じ世代」という認識でいます。
それは、私が普段接しているのが、自分よりひと回り以上うえの関係省庁や投資家の方々だからかもしれません。私はいま29歳ですが、Z世代など下の子たちとひとくくりにして「君たちみたいな若い世代は」と言われることがほとんどですので。
そういった意味であまり世代を意識することはないものの、若ければ若いほど可能性はあるとは考えています。特に生まれた瞬間からスマートフォンやタブレットに触れている世代は特別だと思います。
赤ちゃんの頃から触れているのであれば、もはや体の一部と言えますよね。それこそ、誰もがコードを書けるような時代がやってくるかもしれません。自分の孫に「おじいちゃんはなんでコードを書けないの? スマホ持っていたでしょ」などと言われるかもしれません。だから、上の世代である私たちも、認識を変えていく必要があると思います。
現在は時代としても分岐点にあり、今の若い世代はその最前列にいます。彼らでなければ描けない未来があるはず。起業に関しても、以前よりも気軽に挑戦できる環境になり、若いうちからリスクを気にせず起業する人が増えています。
実際、リスクを気にしないからこそできるプロジェクトもあるので、そういった点では期待しています。