ビジネス

2022.07.14 11:00

Twitter共同創業者のエヴァン・ウィリアムズが「Medium」のCEOを退任

エヴァン・ウィリアムズ(Photo by Brad Barket/Getty Images for WIRED)

ブログプラットフォーム「Medium(ミディアム)」を今から約10年前に設立したエヴァン・ウィリアムズ(50)は7月12日、同社のCEOを退任すると発表した。ウィリアムズは、2006年にジャック・ドーシーと共にツイッターを立ち上げた人物としても知られ、初期のブログサービスのBloggerも設立していた。

彼は今後はMediumの取締役会の会長としての役割を担い、新たなCEOにはオンラインコーチング会社coach.meの創業者でCEOのTony Stubblebineが就任する予定という。Stubblebineは、Mediumで人気の自己啓発コーナーの「Better Humans」を担当している。

ウィリアムズは、新たな持ち株会社やラボを立ち上げる予定で、「より良い情報エコシステム」の構築に向けて努力していくと述べている。フォーブスは、ウィリアムズの保有資産を20億ドル(約2740億円)と試算している。

ネブラスカ州の農場で育ったウィリアムズは、ネブラスカ大学を中退後にBlogger、ツイッター、Mediumの3社の設立に貢献した。彼はまた、ビヨンドミートの最大の出資元の1社であるベンチャーキャピタルのObvious Venturesの創業者でもある。

Mediumはこれまで何度も事業転換を行ない、その度に多くの人員削減を行ってきた。同社は2017年に従来の広告モデルからサブスクリプション型モデルに切り替え、約50人を解雇した。2021年には、Substackのような新たなサービスに対抗するため、再び別の収益モデルにピボットし、「このクレイジーな乗り物から降りたい」という従業員に退職金の割増を提示した。

ウィリアムズは退社を発表したMediumの投稿で、「Mediumの物語はまだ終わっていない」と書き、「人々のデータを売ったりしない健全なコンテンツモデルの開拓に貢献したことを誇りに思う」と付け加えた。

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事