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2022.07.15

職場のご機嫌とりになるのをやめる10の方法

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あなたは、職場で人の役に立とう、親切にしようとする人だろうか? 例えば、忙しくても新しいプロジェクトを引き受けることに、いつも「イエス」といっていないだろうか? また、自分とはまったく異なる視点を持っている同僚に、ついつい賛同してしまうことはないだろうか? もしこれらが当てはまるようなら、あなたには「ご機嫌とり」の傾向があるのかもしれない。

もちろん、人に親切にすることは悪いことではない。しかし、この行動によって、自分の感情を無視したり、貴重な意見を抑えたり、自分が対処できない以上の責任を負ったりするようになったら、それは問題だ。ご機嫌とりの行動は、しばしば積極性や仲間意識に見える。しかし、残念ながら、それは見せかけのものであることがある。

さらに、ご機嫌とりの人は一般的に好かれたい、尊敬されたいと思っている。しかし、このように自分の力を放棄してしまうと、尊敬されなくなることにつながることがある。なぜなら、あなたが自分の境界線を認めないことで、同僚もそれに倣ってしまうからだ。気がつけば、あなたは週60時間働いても給料が上がらず、評価もされないままになっているだろう。

現実は、すべての人にすべてのものを提供することはできない。そして、職場で人を喜ばせることはフラストレーション、憤り、不安、燃え尽き症候群など、大きな代償を伴う可能性がある。幸いなことに、こうした傾向をやわらげるための方法がある。ここでは、ご機嫌とりをやめ、自信と生産性を高め、職場で充実感を得るための10の方法を紹介する。

1. 意識を上げる


意識することは、変化への第一歩だ。まずは、自分がどれくらいの頻度で「イエス」と答えてしまっているかを記録することから始めよう。答えてしまうたびに、そのことを書き留めよう。そして、別の欄に、その瞬間に感じたことを書き、パターンを探してみよう。例えば、あなたが特に断るのが苦手な人がいるかもしれない。そして、どうすればその状況に対応できたか、次回の準備のために考えてみるのだ。

2. 自分の境界線と限界を理解する


意識を高めると同時に、自分にはどれだけの余裕があるのかを考えてみよう。そして、自分の限界を見極め、明確な境界線を設定するようにしよう。次に、その境界線を周囲の人に伝える。最後に、現実的に引き受けることのできるプロジェクトについて、明確かつ具体的に説明することだ。

3. サポートしてくれるメンターを探す


友人、コーチ、セラピスト、同僚など、サポートしてくれる人を探すことは、この時期、とても貴重なことだ。まず、どのようにこの習慣を変えたいかを説明し、取り組みたい具体的なスキルを説明する。そして、行動計画を立てよう。そうすることで、詳細なマイルストーンを作成し、自分自身にも責任を持たせることができる。

4. 小さなことから断り始める


ご機嫌とりの人は、断るのが苦手だ。しかし、練習すればするほど、それは容易になる。体の他の筋肉と同じように、断る筋肉を鍛える必要がある。テキストやチャットなど、小さな、簡単な方法から始めてみよう。頻繁に使用できる返答をリハーサルしよう。例えば、あなたがあまりにも忙しい場合は、「私のことを考えてくれてありがとう。ただ、本当に今予定が一杯で」ということができる。また、自分が適任でない場合は、「それはとてもおもしろそうですが、そのプロジェクトにもっと適した人を知っています」ということができる。
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翻訳=Akihito Mizukoshi

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