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2022.07.14 09:00

第2四半期の世界PC出荷台数は15%減、中国のロックダウン響く

Photo by Justin Sullivan/Getty Images

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調査会社カナリスは7月12日、中国におけるロックダウンと世界的なインフレにより、2022年第2四半期の世界のパソコンの出荷台数が15%減少したと発表した。

「ロックダウンが製造を阻害する中で、インフレの進行が消費者の需要を減少させ、PC市場は混乱に陥った」とカナリスは述べている。デスクトップとノートブックの総出荷台数は前年同期比15%減の7020万台となり、2020年第1四半期に同様の混乱が起きて以来の最低水準になったという。

そんな中、レノボは3カ月間の出荷台数が12%減の1750万台となったものの、世界のPC市場で1位のポジションを維持した。2位のHPの出荷台数は、教育向けPCが好調だった昨年との比較で28%減の1350万台だった。3位のデルの出荷台数は、前年同期比5%減の1320万台で市場シェアは2ポイント上昇したとカナリスは述べている。4位と5位はAcerとAsusで、出荷台数は前年同期比でそれぞれ19%減と5%減だったという。

カナリスは、新型コロナウイルスの影響による不確実性が今期も続き、業界に不透明感をもたらしていると指摘した。

同社のアナリストのEmma Xuは、「第2四半期のほとんどの期間、中国の主要な都市で新型コロナウイルス対策のロックダウンが行われ、PCの製造と輸出に深刻な影響を与えた」と述べている。「上海や昆山、江蘇の工場や港のオペレーションが阻害され、すべての主要PCベンダーの注文に大幅な遅れが生じた。5月末には生産が改善され始めたものの、第2四半期の生産量は通常レベルを下回った」と彼女は続けた。

また、世界第2位のPC市場である中国では、人や物の移動が制限され、企業活動が縮小したため、国内の需要が急激に低下したという。6月には個人消費と商業消費の指標が改善されたが、「中国政府のゼロコロナ政策が続く中で、全体的な経済状況は依然として不透明だ」とXuは述べている。

編集=上田裕資

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