テクノロジー

2022.07.13 15:45

Nothingの7万円を切る個性派スマホが日本上陸、iPhoneのライバルとなるか

Nothingが発表した初のスマートフォン「Phone (1)」。8月に日本でも発売される

ロンドンに拠点を置く新鋭のエレクトロニクスブランド、Nothingが初のスマートフォン「Phone (1)」を正式発表した。8月から日本でも発売を予定する。メモリとストレージの仕様により分かれる3機種のうち、ミドルクラスのモデルは税込6万9800円となる。価格も魅力的な新端末の注目すべきポイントを紹介する。

先進的でコスパも良いPhone (1)


NothingのCEO兼共同創設者であるCarl Pei(カール・ペイ)は、日本にはまだ上陸していない中国のモバイルブランドOnePlus(ワンプラス)の立ち上げに携わった人物だ。OnePlusは、日本でも人気のモバイルブランドであるOPPO(オッポ)の姉妹ブランドに位置づけられ、主にプレミアムクラスのスマートフォンを展開している。

そのOnePlusのDNAを継承するNothingは、2021年にブランド初のプロダクトとしてノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤフォン「ear (1)」を発売した。日本の販売価格は税込1万2650円。同等の機能を持つワイヤレスイヤフォンの中では安価な商品といえる。


Nothingからスマートフォンとワイヤレスイヤホンの「ear (1)」が出揃った

「Nothing初のスマホ」は、今年の6月頃からメーカーのホームページなどによるティザーが展開され、その断片的に情報が伝えられてきた。本機の販売価格に寄せられる期待も膨らんでいたが、このほど7万円以下のモデルが揃うことが明らかになった。ネットやSNSの反応を見る限りファンからは歓迎されたようだ。

なお、現時点ですべてのモデルが日本で取り扱われるのかわからないが、メインメモリとストレージ容量の構成が異なる「8GB+128GB」「8GB+256GB」「12GB+256GB」の3種類がある。カラーはホワイトとブラックの2色展開だ。

スムーズな体験を重視したハードとOSのデザイン


Nothingは7月13日の日本時間深夜にPhone (1)のオンライン発表イベントを開催した。ペイ氏はPhone (1)が搭載するAndoridをベースにしたカスタムOSである「Nothing OS」の設計思想について「安心してスムーズに使えるユーザー体験をかなえるために、余計なプリインストールアプリを省くこと」を重視したと伝えた。フォントに壁紙、ウィジェットなどもハードウェアとの一体感が得られるようにデザインを統一する。


最新のAndroid OSをベースに、シンプルな操作性を重視したカスタマイゼーションを加えたNothing OSが搭載される

日本での販路はまだ明らかにされていないが、Nothing OSのミニマルコンセプトを貫くために、大手通信キャリアは通さずSIMフリー端末として販売されることになりそうだ。
次ページ > 個性を際立たせる光のUI

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事