この問題が浮上したのは今年2月、コロンビア大学のマイケル・サディアス教授(数学)が、同大の提出データの多くを批判する長文の文書をインターネット上に投稿したことがきっかけだった。同大はランキングで、ハーバード大学とタイの2位に入っていた。
サディアス教授は、大学の実際のデータをUSニューズへの提出データと比較した上で、複数の項目に関する数値の正確性を疑問視。これには、規模別のクラス数や、最高学位を取得した教員の比率、常勤の教員が教えるクラスの比率、学生と教員の比率、教育支出額などが含まれる。
コロンビア大は当初、提出したデータは正確であると主張していた。しかし、最新データ提出の最終期限である7月1日の前日に一転、今年はデータを提出しないと発表。「データ収集と提出のプロセスの見直し」を表明した。
USニューズによると、同誌は3月、疑念が生じた項目について、提出データの正確性を裏付ける証拠を示すよう大学側へ要求。だが満足できる回答を得られなかったため、該当データを使用していた総合ランキングなどからコロンビア大を除外することを決めた。